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ファーストシュートで決勝点、エースの働き見せたG大阪FW宇佐美「悔いが残る」

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[2.28 富士ゼロックススーパー杯 G大阪2-0浦和 日産]

 これぞ、エースという働きを見せた。ガンバ大阪FW宇佐美貴史が前半に放ったシュートはゼロ。前線で好機を伺うものの、なかなかボールを呼び込むことができず、沈黙の時間を過ごした。しかし、後半に放った自身のファーストシュートを見事にゴールへと結び付けた。

 前半は我慢の時間が続いた。しかし、宇佐美は「レッズとやるときは、自分たちがボールを追う時間が長くなることは分かっていました」と守備は想定内だったしたが、「ボールを奪った後にいい形で攻撃を仕掛けて、自分たちのペースに持っていくというのが、なかなかできなかった」と攻撃は想定外な部分もあったと話した。

 前半の自身のシュートはゼロに終わり、スコアレスで後半を迎えたが、ワンチャンスを得点につなげて試合を動かす。後半23分、MF遠藤保仁が蹴り出したCKをニアサイドでFWパトリックがヘッドで流すと、ファーサイドにポジションを取っていた宇佐美が確実に押し込んだ。前日の公式練習後に「まずは1点を決めないと」と語っていたエースの有言実行の一撃で勢いに乗ったチームは、後半アディショナルタイムにダメ押しゴールを奪い、2-0の完封勝利を収めた。

 自身の得点でチームを勝利を導いた宇佐美は、「FWとして一つの得点が生まれたのはポジティブに捉えたいし、今季テーマに掲げているワンタッチでのゴール、駆け引きで相手に勝って決めたゴールだと思うので手応えになる」と答えながらも、得点直後にGK西川周作との1対1を外したこともあり、反省も口にしている。

「もう一つ得点チャンスがあったので、そこは悔いが残ります。それに、まだまだ僕自身のプレーは全然できていないし、もっともっと試合をこなしながら、コンディションを上げて行きたい」と22歳のエースはさらなる成長を期す。

(取材・文 折戸岳彦)

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