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U-22代表復帰の日に今季初先発、柏DF山中「懸ける想いは強かった」

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[3.3 ACLグループリーグ第2節 柏5-1ビン・ズオン 柏]

 不動のレギュラーだったDF橋本和が今オフに浦和へと移籍し、空席となった柏レイソルの左SB。ACLプレーオフのチョンブリFC(タイ)戦とACLグループリーグ第1節の全北現代(韓国)戦は、DF輪湖直樹が橋本の穴を補ってあまりある活躍を見せたが、続くビン・ズオン(ベトナム)戦では、吉田達磨監督に「(橋本が抜けても)俺たちには山中がいるじゃないか」と言わしめたDF山中亮輔がスタメンを飾った。

「今季公式戦初スタメンに懸ける想いは強かった」(山中)。試合が始まると、ホームの柏がビン・ズオンを圧倒し、山中も高いポジションを取って攻撃に絡んだ。前半25分にはピンポイントのクロスをFW工藤壮人に供給。ヘディングシュートは得点につながらなかったが、縦への仕掛けや、クロスで積極的な姿勢を貫いた。それでも山中は「ゴールやアシストという結果が、正直欲しかった」と悔しさを募らせる。

 新シーズン初先発を果たしたこの日、発表されたU-22日本代表に山中も名を連ねた。昨年12月のタイ・バングラデシュ遠征以来の復帰だ(当時千葉所属)。同メンバーは、11日にU-22ミャンマー代表と親善試合(フクダ電子アリーナ)、そして27日にはリオデジャネイロ五輪への出場権もかかるAFC U-23選手権予選を戦う。「代表は自分にとって特別な場所だし、五輪の切符を取る上で今回の予選は絶対に通らないといけない」と山中は意気込みを語る。

 今週末にはJリーグが開幕するため、J1、ACL、U-22日本代表と3月は過密なスケジュールが待っている。「(代表に)選ばれたからにはしっかりスタメンで。出るためにはアピールが必要。まずは(J1の)開幕戦がありますけど、11日の親善試合もコンディションを整えていければ」。それでも柏生え抜きのレフティは、試合への貪欲な姿勢を見せていた。

(取材・文 奥山典幸)

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