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名門・静岡学園のエースFW加納澪主将「内容云々よりも結果で示すような選手になりたい」

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 第93回全国高校サッカー選手権で優勝候補筆頭の東福岡高を破り、ベスト8へ進出した静岡学園高。静岡を代表する名門校の新チームの主将を務めるのが、FW加納澪(2年)だ。1年時の全国高校総体予選決勝で劇的な同点ゴールを決めるなど、早くから注目されてきたストライカーは、全国大会の東福岡戦では左サイドから右ポストを叩く弾丸ショットを放ってスカウト陣を唸らせ、後半にはGKとの1対1から技ありのゴールを奪った。名門のリーダーとして、エースストライカーとして期待高まる加納が今年への意気込みを語った。

以下、加納コメント
●FW加納澪
―新チームがスタートして2か月が経った
「新人戦も終わってひと段落ですけれども、ここで気緩めないこと。すぐにプリンスリーグが始まるので、気引き締めて声出してやっていきたい」

―新人戦準優勝だったことがまたエネルギーになりそうだが
「負けて分かることもある。負けて、悔しさから這い上がっていくということで力に変えていければいいと思います」

―決勝の日は凄く悔しがっていた。深夜まで眠れないほどだったのではないかという話を聞いたが?
「眠れないということはないですけど、一日の反省だったり、どこが悪かったのか思い出したりはしていました。目標は優勝でしたし、優勝できることに越したことはなかったですけどこれがいい経験になるようにしていきたい」

―再始動してBチームからフレッシュな選手が入ってきた。再始動初日のトレーニングはとても気迫が感じられたが?
「みんな気合入っていましたし、それぞれいい部分悪い部分ありましたけれど、(監督の川口)修さんにアピールしていかなければ残れない。積極的にやれていたのでいいと思います」

―これからは“静学らしさ”にこだわる
「新人戦では全然らしさを出せずに負けたので、これからは静学らしく勝てればなと思います」

―その中で自分の役割ははっきりしていると思うが
「FWですし、最後のフィニッシュの部分で自分が点取って試合を決定づけられればと思います」

―この1年間どのような選手になりたい?
「内容云々よりも結果で示すような選手になりたいです」

―選手権の結果をどう感じている?
「3試合で1得点ではFWとして全然ダメですし、1試合1点取れるような選手になりたいですね」

―自分の特長をどう分析している?
「シュート精度だったり、ゴール前の泥臭さは自分の特長だと思います。貪欲さは常に意識していますね」

―スパイクへのこだわりを教えてください
「選手権の時は(モレリア)ネオを履いていました。今はバサラ(BASARA)です。自分は岡崎選手が結構好きなので、岡崎選手がバサラを履いていた部分もあるんですけれども、履いてみようかなと思って履いてみたら良かった。(特に良かったのは)グリップが結構噛んで足の動きやすさ、運びやすさが良かったところですね」

―小学校の時、ブラジル留学を経験したそうだが
「どんな相手でもハングリーにやるところだったり、どんな環境でもブラジルの人たちは楽しくやっていました。弱冠怖さもありましたけれど、楽しかったですね」

―今年の陣容を見ると、期待できそうだが
「まだまだ最初ですし連係とかも分からないですけれども一人ひとりが努力すればいいチームになると思いますね」

―個人的にもプロへ駆け上がっていくためには重要なシーズン
「この1年は勝負の年だと思っているので、自分的にも、チームとしてもいい結果を残せればいいと思っています」

―1年の時に鮮烈なデビューしてその後はなかなか先発に定着できずに苦しんだ。その間続けてきたことは
「やってきたことはいつもと変わらずシュート練は欠かさずにやってきましたし、そういう時こそ『成長できるヒント』がどこかに転がっているのでそれを探し続けた感じです」

―そして選手権でスタメン。ひとつ壁を越えた印象だが
「中学からなんですけれど、自分は良くなったり悪くなったりで波が激しかったので、それはあまり良くないと思っている。常にいいプレーできるようにというのは意識していました」

―今年の目標を
「最終目標は選手権ですけれどもその前に総体、プリンスリーグがあるので段々良くなっていくように、プリンス、総体といい経験積んで臨んでいきたいです」

(取材・文 吉田太郎)

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