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エース工藤が開幕弾!!柏が神戸との“因縁対決”制し白星発進

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[3.7 J1第1ステージ第1節 神戸0-1柏 ノエスタ]

 7日、2015シーズンのJ1が開幕した。ノエビアスタジアム神戸では、昨季11位のヴィッセル神戸と昨季4位の柏レイソルが対戦。新監督を迎えたチーム同士の一戦は、後半にFW工藤壮人が決勝点を挙げて、柏が1-0で勝利。昨季まで指揮を執ったネルシーニョ監督から勝利を奪うとともに、吉田達磨監督のJリーグ初陣を白星で飾った。

 ホームの神戸は4-2-3-1。GK山本海人の前のDFラインは右からDF奥井諒、DF岩波拓也、DF増川隆洋、鳥栖から加入のDF安田理大が並び、新主将のMFチョン・ウヨンと新戦力のMFブエノがボランチに。2列目は右からFWペドロ・ジュニオール、MF森岡亮太、F東京から加入のFW渡邉千真が入り、FWマルキーニョスが1トップを務めた。

 敵地に乗り込んだ柏は2月17日のACLプレーオフ・チョンブリ戦(3-2)と同じ11人が先発。ゴールマウスには菅野孝憲、4バックは右からDFキム・チャンス、DF鈴木大輔、DF増嶋竜也、DF輪湖直樹。中盤の3枚はアンカーのMF茨田陽生の前にMF大谷秀和とMF武富孝介が並び、3トップはFWレアンドロを頂点に、右に工藤、左にMFクリスティアーノの組み合わせとなった。

 最終ラインからショートパスをつないでいく柏に対し、神戸は球際で強さを発揮。自陣深い位置まではボールを運ばせない。それでも柏はスローインを工藤が直接シュートまで持ち込み、この試合最初のシュートを放つ。

 時間が推移するにしたがい柏のパスワークが神戸を凌駕する。後手を踏む神戸守備陣はファウルがかさみ、前半のうちにCBの増川とボランチのチョン・ウヨンが警告を受ける。同34分にはゴールまで20m超の位置からクリスティアーノに直接FKを狙われたが、ボールはゴールポストに弾かれて事なきを得た。

 神戸はマルキーニョスがDFライン裏への抜け出しを狙い続けたが、ことごとくオフサイドにかかってしまう。それでも37分、森岡がセンターライン付近でボールを奪ってマルキーニョスに預けると、DFラインの裏にスルーパスを送る。ペドロ・ジュニオールにボールがわたったが、輪湖がカバーに入って難を逃れた。

 45分をシュート0本で終えた神戸は、後半立ち上がりから動く。増川に代えてDF高橋祥平、森岡に代えてFW小川慶治朗を投入。交代枠を一気に2つ使うと、渡邉のミドルシュートがGK菅野を強襲するなど流れを引き寄せる。

 それでも先制したのは柏だった。後半18分、CKの流れからボールが再びキッカーの輪湖にわたると、切り返してから右足でゴール前に送る。飛び出したGK山本の越えたボールを、ファーサイドでフリーになっていた工藤が頭で合わせる。3日のACLに続くエースの得点で柏が先制に成功した。

 1点を追う神戸はマルキーニョスに代えてMF石津大介入れ、前線に枚数をかけて押し込むが交代枠を使い切った柏に逃げ切られ完封負け。4年ぶりにホームで開幕を迎えたが、ネルシーニョ監督の初陣は黒星に終わった。

(取材・文 奥山典幸)

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