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どうなるミラン…会長は監督交代希望、売却話も進展

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 ここまでの激変を誰が予想できただろうか。数年前まで欧州のタイトルを争っていたミランが、かつてない窮地に陥っている。

 まずは監督の進退問題が欧州メディアを騒がせている。今季、ミランは序盤こそ勝ち点を重ねていたが、中盤戦以降は状況が一変。特に15年に入ってから、リーグ戦では降格圏のチームから挙げたわずか2勝のみ。7日に行ったベローナ戦では後半アディショナルタイムに失点し、ドローに持ち込まれてしまった。フィリッポ・インザーギ監督の責任を問う声は日に日に増している。

 ミラン上層部も見逃せない状況まで来ている。これまでインザーギ監督を擁護し続けてきた経営陣も、我慢の限界まで来ているようだ。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、7日の結果にひどく落胆したシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長が監督更迭を要求。しかしアドリアーノ・ガッリアーニCEOが、この決断にストップをかけている状況なのだという。

 さらにミランの売却話も進展を見せている。同じくガゼッタ紙は、タイの実業家ビー・テチャウボン氏との間で、30%の株式売却で仮合意に達したと伝えた。売却額は2億5000万ユーロ(約328億円)とみられ、5月に株式が渡るという。契約が破断した場合は、約10%をテチャウボン氏に支払うことになっているため、株式売却は確実なものとみられる。

 周囲は騒がしさを増すばかりだが、雑音を振り払うためには結果を残すしかない。MF本田圭佑ら選手の奮起に期待したい。

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