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ハリルホジッチ新監督、初の御前試合となったF東京対横浜FMはスコアレスドロー

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[3.14 J1第1ステージ第2節 F東京0-0横浜FM 味スタ]

 J1は14日、第2節を各地で行い、FC東京はホームの味の素スタジアムで横浜F・マリノスと対戦した。日本代表監督の指揮を執ることとなったバヒド・ハリルホジッチ新監督が視察に訪れた一戦は、0-0のスコアレスドローに終わっている。

 F東京は開幕戦のG大阪戦(2-2)と同じメンバーで試合に臨んだが、DFカニーニが右CB、DF森重真人が左CBと本来のポジションに戻っている。一方、開幕戦で川崎Fに1-3で敗れた横浜FMは、先発2人を入れ替え、布陣も4-2-3-1から4-4-2に変更した。ボランチにDFファビオが入り、U-21ブラジル代表で10番を背負う逸材FWアデミウソンがJリーグデビューを飾っている。
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 立ち上がりはF東京が主導権を握る。前半6分に高い位置でボールを奪い返し、MF米本拓司がミドルシュートを放つも、ゴール右に逸れて行った。同13分には左サイドからDF太田宏介が上げたクロスに、FW前田遼一が反応。ヘッドでゴールを狙ったがDFにブロックされた。

 対する横浜FMの最初のチャンスは前半16分、右サイドでFKを得ると、MF藤本淳吾が左足で挙げたクロスにファビオがヘッドで合わせたが、これはGK権田修一に阻まれる。さらに20分にも左サイドを崩し、クロスのこぼれ球を拾って二次攻撃につなげると、アデミウソンがPA内からシュートを枠に飛ばしたが、GK権田に抑えられている。

 一進一退の攻防が続く前半29分には、F東京の米本が高い位置でボールをカット。交錯する動きでボールを受け取ったFW武藤嘉紀がシュートを放ったが、右に逸れて行った。同41分には横浜FMが細かいパスワークを見せ、最後は兵藤の落としを受けた藤本がPA外から右足を振り抜いたが、枠を捉えきれず。前半の終了間際は、どちらもパスに精度を欠き、0-0のまま折り返した。

 後半の立ち上がり、再びF東京が横浜FMに圧力を掛ける。こぼれ球を多く集めて攻勢に出るが、7分にCKから武藤が放ったヘディングシュートはクロスバーに嫌われる。横浜FMも9分に自陣からのロングカウンターを仕掛ける。FW齋藤学が長い距離をドリブルで運び、兵藤にパスを出すが、GK権田が驚異的な反応で枠外へ弾いた。さらにこれで与えたCKの流れからもDFがクリアーしたボールに兵藤が合わせたが、GK権田に阻まれて得点はできない。

 後半12分にF東京は河野を下げて、MF東慶悟を投入する。同18分にはPA内でドリブルを仕掛けたアデミウソンが倒れるが、接触がなかったとして西村雄一主審は笛を吹かず。続くCKからもゴールを狙ったが、DFに跳ね返された。同21分にF東京はMF羽生直剛を下げて、MF高橋秀人を投入する。横浜FMも24分に中町を下げて、MF三門雄大を投入した。

 横浜FMは33分、齋藤がドリブルでボールを運び、中央のアデミウソンに折り返したがアデミウソンはシュートをミートできずに左へ外してしまった。後半37分にはアデミウソンが右サイドからクロスを入れる。これは兵藤に合わなかったが、流れたボールを拾った齋藤がシュートに持ち込むが、枠を捉えられなかった。ここで横浜FMはアデミウソンに変えて、FW伊藤翔を起用する。後半45分、F東京は最後の交代枠で太田を下げて、DF丸山祐市を起用する。

 F東京は終盤に横浜FM陣内にボールを運ぶものの決定的な場面をつくることはできず。アディショナルタイムに武藤の突破から得たCKも不発に終わり、0-0で終了した。

(取材・文 河合拓)

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