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甲府阿部が古巣名古屋沈める会心FK弾「すべてが狙い通り」「自分でも驚き」

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[3.14 J1第1ステージ第2節 甲府1-0名古屋 中銀スタ]

 ヴァンフォーレ甲府がホームで名古屋グランパスを1-0で下した。後半35分にDF阿部翔平が決めたFK弾が決勝点になった。甲府は今季初勝利(1勝1敗)。名古屋は2戦勝利なし(1分1敗)発進となった。

「すべてが狙い通りだったので、自分でも驚きました」。そう話すと、甲府が誇る左足の魔術師はインタビュー台で照れ笑いを浮かべた。

 圧力をかけていたのは名古屋だった。ただ甲府はスコアレスで耐えて迎えた後半35分、ペナルティーアーク付近からのFKを獲得。じっくり時間をかけて名古屋守備陣を焦らすと、阿部がゴール右上に狙い澄ましたボールを蹴り込んだ。

 前日の練習から吉兆はあったという。樋口靖洋監督は、「昨日の練習から非常に良いキックをしていた」と明かすと、「あの位置ならあるなと思って見ていました」と破顔。僕たちの狙い通りのサッカーができた」と胸を張った。

 昨年8月23日のG大阪戦で阿部はJ1初ゴールを決めた。出場247試合目での初ゴールは、GKを除いたJ1最遅記録となった。それ以来のJ1通算2得点目は古巣名古屋相手のゴール。勝利に導いたとあって、「古巣ということで、何か試合の中で残したいなと思っていた。一番いい形で残せたのはうれしい」と会心の笑顔を見せた。

 対する名古屋は開幕節の松本戦(3-3)に続いて勝利を挙げることは出来なかった。先発メンバーを固定して臨んだが、開幕戦で得点したMF小屋松知哉も不発。積極的姿勢の目立ったFW永井謙佑もシュートがポストを叩くなど、運にも見放された。

 西野朗監督は、「阿部のFKはスカウティングしていたが、非常に精度が高かった」と失点シーンについては脱帽。それ以上に得点できなかったことを課題に挙げ、「得点できなかったことがすべてだと思う。我慢するところは我慢するDFは出来たと思うので、攻撃の面で修正を加えたい」と、切り替えを強調していた。


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