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「冷静に蹴れた」浦和MF阿部のスーパーミドルが“山の神”破る

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[3.14 J1第1ステージ第2節 浦和1-0山形 埼玉]

 ボールを持ちながらもなかなかゴールを割れない時間が続いた浦和レッズ。そんな焦れた展開を打破したのはキャプテンのスーパーゴールだった。

 スコアレスで迎えた後半38分、DF森脇良太のクロスを山形DFが跳ね返すと、ボールはMF阿部勇樹の目の前にこぼれてくる。バウンドしたボールを「アウト気味に蹴ったら入るかなというが見えたので、変にトラップとかせずに」右足で捉えると、シュートは“山の神”と称されるGK山岸範宏が守るゴール左隅へと突き刺さる。「力が抜けて冷静に蹴れた」。文字通り弾丸のようなミドルシュートが、83分にわたって耐えていた山形ゴールをこじ開けた。

「シュートが入ってよかったとは思いますけど、相手が引いて守ってくる中で個人的なミスが多かった」。攻撃が機能したとは言えない試合内容を阿部はそう振り返る。「ここ(パスを)通せたらというときにDFに当ててしまったり。そこを完璧に出せるように精度を上げていかなきゃいけない。それで通ったら攻撃も楽になると思う」と課題を挙げた。

 公式戦3連敗で始まった2015シーズンは、その後迎えたリーグ戦では2連勝。埼玉スタジアム2002では昨年10月5日の徳島戦(2-1)以来約5か月ぶりとなる勝利をサポーターに届けることができた。「先週(湘南戦)ようやく1つ勝つことができて。だいぶホームで勝っていなかったので……。1試合2試合で終わらないように」と次戦以降も勝利を誓った阿部は、「ACLも1つ勝たないと。難しいけど頑張りたいです」と中2日で行われる敵地でのACL北京国安戦へ気持ちを切り替えていた。

(取材・文 奥山典幸)

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