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[MOM1330]玉野光南FW土居晃貴(2年)_エースが特長発揮の先制弾含む2発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.16 中国新人大会3位決定戦 玉野光南高 3-0 大社高 山口県立おのだサッカー交流公園]

 1年時に全国高校選手権で3試合に先発している玉野光南高FW土居晃貴(2年)が2ゴールでチームを勝利へと導いた。前半19分からの出場となったこの日は2ゴール。まずは前半28分、右サイドから身体の強さを活かした仕掛けでDFの前に出ると、そのまま右足で先制ゴールをたたき出した。

「途中交代だったので流れを変えないといけない。思い切ってやろう」という姿勢が生んだ先制点。「ああいう形が得意だったけれど、中国大会であまりなかった。やっと出たのでよかった」と“らしい得点”を喜んだ土居は、さらに後半8分にも右サイドを抜け出すと、タッチライン際からGK不在のゴールへ正確な右足シュートを流し込んだ。

 その後も積極的に3点目を狙いに行っていた。土居は突破力とパンチのシュートに加えて、DFとの駆け引きが巧み。クロスに対してニアサイドへ飛び込むフリをしながら急減速してマークを外したり、DFの背中を取ってゴール前に走り込むなど、変化をつけた動きでDFを翻弄していた。ただし、味方選手との呼吸が合わず、またラストパスの精度が欠けていたこともあってハットトリックとはならず。土居はやや強い語気で、動きの意図を説明しながら仲間との確認を繰り返していた。

 連係面の向上などまだまだやらなければならないことはある。「クロスから抜け出しとかも得意なんですけど、合ってくれば得点増えるので。そこは課題」と反省を忘れなかった。それでも、「足を活かして裏への抜け出しとか、きょうはあんまりだったんですけどヘディングも得意」というFWはエースとしての役割をしっかりと果たして勝利に貢献。「去年決勝で作陽に負けて悔しい思いしている。県内3冠を目指している」という目標を達成するため、元フランス代表FWティエリ・アンリが憧れで、試合前にそのプレー動画などを見るというストライカーが、チームにひとつでも多くのゴールをもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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