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[PUMA杯]史上初の準優勝に輝いた神戸 試合後の選手コメント

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 デウソン神戸は、PUMA CUP2015で史上初めて決勝に進出した。決勝では4冠のかかった名古屋と善戦するも、1-3で敗れて惜しくも初のタイトル獲得はならなかった。その試合後のFP西谷良介、FP原田浩平、FP山元優典、GK小野寺優輔のコメントを紹介する。

 以下、選手コメント

●FP西谷良介
-決勝戦を終えて?
「悔しいです。あっという間の決勝戦でした。大阪戦や町田戦はもう少し長く戦っているように感じましたが、決勝戦では粘る前に勝負をつけられたことがすごく残念です。このメンバーで、最後のメンバーでもっともっと試合をしたかったという気持ちでいっぱいです。
 僕のセグンド(後半2分にファーポスト際で合わせたチャンス)が決まっていれば、もう少し優勝へ向けてチームが勢いついたのではないかと思う。相手に得点を奪われることよりも、リスクを背負って得点を奪いに行ったチームが優勝する。敗因は僕のところだと思います」

-森岡薫選手の決勝点の場面を振り返って?
「名古屋は個の力がある選手が多いので、そこを恐れず受け身にならないという点はすごく難しい。GKコンボイ(小野寺優介)をはじめ一人ひとりが体を張って守備をしていた。誰に責任があるといったことではなく、あの失点(2失点目)はこちらに運がなかったと捉えています」

-今大会でチームは大きく成長したのでは?
「試合を終えるごとに成長をして、神戸の良いところを出せた大会だったと思います。良いところを全面に出し切って戦えた試合もあれば、出しきれなかった試合もある。課題には一人ひとりが向き合い、個人のスキルアップ、チームのレベルアップへつながればと思います」

-西谷選手が神戸に入団してから7年目で初の決勝の舞台に立ちました。この試合に賭ける思いは強かったのでは?
「正直、本当に悔しいです。チームを勝たせてあげたかった。ぼくだけじゃなく、全員がそういう気持ちだったと思います。ピッチに立てなかった、出場していない選手たちが最後の最後まで声を掛け合ってくれて。すごく力がありました。本当に最高のチームです」

-来シーズンは活躍の場を移して、優勝を目指すことになりそうですが?
「もう若手ではないので、違うチームへ行っても僕がプレーすることで伝えられることがあると思う。それは鈴さん(鈴村拓也)やマサさん(山元優典)が伝えてくれました。僕たちが次の世代へ伝えていければ、良いものは残っていくと思います」

-デウソン神戸へメッセージを
「伝えたい言葉はたくさんあります。たくさんありますが、一番伝えたい言葉は『感謝』です。ありがとうございました、と言いたいです。ぼくを成長させてくれたチーム。ダメなときも必要としてくれました。迷惑もかけました。だからこそ、結果で応えたかったのですが、結果を残せなかったことは残念です。今はただ『感謝』という気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました」

●FP原田浩平
-決勝戦を終えて?
「このチームで優勝したかった。まだまだ(名古屋は)格上だと感じました。全員でケアをしていたところで得点を奪われた。もう一段階上がって、またこの舞台で、決勝戦で戦えるようにしたい。メンバーの中には、チームを去る選手もいますが、新しいメンバーでまたこの舞台へ戻って来ることができるように頑張りたいと思います」

●FP山元優典
-自身の決めた同点ゴールを振り返って?
「ヒカル(森洸)がボールを持って、忍(相井忍)に当てるのは分かっていたので3人目の動きをしました。忍が反転をしてシュートを打つかと思いましたが、ピヴォがラクになると思い抜けたところへパスがきたので触りました」

-決勝戦を終えて?
「今大会はみんなで楽しくやろうと言っていました。その結果、決勝まで進むことができ、良い舞台でプレーできたことは為になりました。ただ、僕たちはプレーヤーなので、優勝できなかったことをみんな本当に悔しがっていた。僕自身も悔しいですが、終わってしまったことなので。『楽しかった』で終わりたいと思っています」

●GK小野寺優介
-試合を振り返って?
「浦安に所属していたときに何度か決勝ラウンドへはきましたが、そのときはメンバーに入るだけで出場はできなかった。これだけ多くのお客さんの中で、ピッチに立つことができプレーできたことは、本当に幸せだと思いました。ここまで支えてくれたチームやスタッフの方々へ感謝の気持ちでいっぱいです」

-今大会では注目を集めたが?
「予選から苦しい試合が続いていましたが、初戦で北海道に勝利できたことはチームにとって大きかったと思います。僕はシュートストップというところで、チームに貢献できればと思っていましたが、今大会無失点で終えた試合はなく悔しいです。ただ、試合に出ることで自分のリズムへ持っていくことができました。試合に出続けることがすごく大切だと改めて考えました。僕自身、決勝戦では当たっていたと思いますが、やはりチームとしては相手にシュートを打たれないことが良い。僕が目立つよりは得点が入ってFPが目立つ方が神戸らしいと思います」

-決勝ラウンドでは体を張ったプレーが何度もありました。
「いろいろな意味で当たっていました。守備の選手たちも体を張ってゴールを守ってくれた。僕も負けられないと思い頑張りました」

(取材・文 MARIKO)

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