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阿部のゴールで先制もG大阪は勝ち切れず…3戦終えて勝ち点1

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[3.18 ACLグループリーグ第3節 G大阪1-1ブリーラム・U]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ第3節が17日、各地で行われた。開幕2連敗でグループF最下位のG大阪は、ホームでブリーラム・ユナイテッド(タイ)と対戦。前半39分にMF阿部浩之が先制点を決め、今大会初ゴールを挙げたG大阪だったが、後半に直接FKを決められて1-1の引き分けで試合は終了。3試合を終えて勝ち点1のG大阪は、依然としてグループ最下位に沈んでいる。

 G大阪は14日の鳥栖戦から先発を2人変更。DF藤春廣輝がベンチスタートとなり、DF米倉恒貴が右SBで先発。DFオ・ジェソクが左SBに回った。中盤ではMF倉田秋に代わり、MF阿部浩之がスタメン入りした。

 開始早々の4分、FKを与えたG大阪はMFナルバディンの上げたボールをDFコラビット・ナムウィセットに合わされてピンチを迎えたが、シュートが右に逸れた。その1分後にはG大阪も反撃を見せFW宇佐美貴史がシュートを放ったが、GKシワラックの正面を突いている。8分には再びピンチを迎え、MFスシャオ・ヌットヌムのパスからFWシウベルト・マセナがループシュート。ボールは枠を捉えたが、GK東口順昭が懸命に弾き出した。

 前半11分にはMF阿部浩之が高い位置でボールを奪い、宇佐美とのワンツーからゴールを狙う。GKシワラックに当たったボールはクロスバーを叩き、得点はできない。同14分にも阿部は左サイドのMF大森晃太郎からパスを受けると宇佐美とのワンツーでシュートチャンスをつくったが、ボールを枠に飛ばせなかった。同25分には攻撃参加したMF明神智和もPA内でシュートしたが、DFにブロックされたボールはGKにキャッチされた。

 圧倒的に相手陣内で試合を進めるG大阪は、35分にも宇佐美がボールを奪い、距離のある位置からシュートを打つも、DFに当たってコースの変わったボールは枠の上へ飛んで行った。イヤな流れが続いたが前半39分、G大阪が今季のACL初ゴールを挙げる。PA内でボールを受けた宇佐美が反転シュートを放つ。GKシワラックが触ったボールは左ポストを叩いたが、跳ね返りを阿部がゴールに蹴り込み、G大阪が1点を先制した。リードしたG大阪は、その後も何度か最終ラインの裏をとりかける場面があったが、ラストパスに精度を欠き、1-0のまま前半を折り返した。

 後半の立ち上がり、ブリーラム・UはFWジオゴにボールを集めた攻撃を仕掛けてくる。後半15分、G大阪はDFオ・ジェソクを下げてDF藤春廣輝を投入する。前半のリードを守りたいG大阪だったが、後半17分にDFテォーラトン・ブンマタンに直接FKを決められ、1-1に追い付かれてしまう。

 これで目が覚めたか、G大阪は再び攻め始める。後半21分には右サイドから阿部が上げたクロスを宇佐美がボレーで合わせるが、わずかにクロスバーを越える。26分には右サイドから米倉が折り返したボールにパトリックが飛び込むも惜しくも届かない。29分には大森を下げてFWリンスを投入する。その直後のFKにはブリーラム・UのFKがクロスバーを叩き、ひやりとさせられる場面もあった。

 得点を挙げられないG大阪は、後半36分に宇佐美を下げて、FW赤嶺真吾を投入する。しかし、チャンスをつくれないまま時間は推移していく。このまま試合は1-1で終了。G大阪は今大会で初めて勝ち点を得ている。次節は4月7日にアウェーでブリーラム・ユナイテッドと対戦する。

(取材・文 河合拓)
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