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宇佐美が約2年4か月ぶり待望のA代表、「選出されて満足するのではなく…」

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 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ新監督が19日、都内で記者会見を行い、27日のチュニジア戦(大分)、31日のウズベキスタン戦(東京)に臨む日本代表メンバー31人を発表した。ガンバ大阪に所属するFW宇佐美貴史も2012年11月14日のW杯アジア最終予選・オマーン戦以来、約2年4か月ぶりに日本代表へ名を連ねた。

 宇佐美はクラブを通じて「今回、代表に選出されて非常に嬉しく思っています。常に代表に入る、ということは意識していました。選出されて満足するのではなく、自分のプレーを練習中からしっかり出して、試合に出場して、チームに貢献できるように頑張りたいと思います」とコメントを発表。待望のA代表選出に気を引き締めた。

 最後にA代表へ選出されたのは、アルベルト・ザッケローニ監督が率いていた2012年11月14日にマスカットで行われたW杯アジア最終予選・オマーン戦(2-1)。当時は招集されるも出番はなかった。その後の宇佐美は2013年4月にホッフェンハイムを退団。6月に古巣であるG大阪へ復帰している。

 G大阪へ復帰してからの宇佐美は、シーズン途中の加入ながらJ2得点ランキング2位につける活躍。G大阪のJ2優勝と1年でのJ1復帰の原動力となった。

 2014シーズンは故障で出遅れたものの、ナビスコ杯では6戦5発の活躍でG大阪の7年ぶり優勝に貢献すると、ニューヒーロー賞を受賞。Jリーグでは10得点の奮闘ぶりでチームの優勝を後押しし、自身は初のJリーグベストイレブンを受賞した。さらに天皇杯では大会得点王の活躍で優勝だけでなく、国内3冠の原動力となった。結果を残した2014シーズンだったが、それでも宇佐美がハビエル・アギーレ前監督の率いた日本代表へ招集されることはなかった。

 今季は富士ゼロックススーパー杯で浦和を0-2で下した一戦。先制点の活躍をみせると、J1開幕戦のF東京戦では、PKを冷静に決めて今季初ゴールを記録している。クラブでは結果を出しながらも、代表からは遠のいていた約2年。それでも2015年3月、ハリルホジッチ監督の“初陣”でようやくチャンスがめぐってきた。MF柴崎岳(鹿島)らと同期となるプラチナ世代の逸材は、このチャンスをつかめるか。

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