[3.21 J2第3節 東京V2-0水戸 味スタ]

　東京ヴェルディはホームで水戸ホーリーホックに2-0で快勝し、今季3試合目で初勝利を飾った。水戸は開幕から3試合連続ノーゴールで1分2敗となり、未勝利が続いている。

　序盤は水戸がペースを握った。前半10分、左CKにFW宮市剛が頭で合わせるが、ゴール左へ。同14分にも縦パスに抜け出したFW吉田眞紀人が左足でフィニッシュまで持ち込んだが、枠を捉え切れなかった。

　東京Vも徐々に流れを引き寄せ、スコアレスで前半を折り返すと、後半14分にMF中後雅喜の右CKからDF井林章がヘディングシュートを叩き込み、先制点を奪った。同39分には左サイドを突破したMF澤井直人がマイナスに折り返し、FWブルーノ・コウチーニョが左足でシュート。これが水戸DF田中雄大の足に当たってゴールネットを揺らし、2-0と勝利を決定づけた。

　先制点を決めた井林は試合後のインタビューで「いいボールが来たので合わせるだけだった」とコメント。チームを今季初勝利に導く決勝点は、個人的にもうれしい一発だった。

　東京Vは昨年6月、フィギュアメーカーの「壽屋」とフィギュアパートナー契約を締結。アニメ好きとして知られる井林が公式戦でゴールを決めるごとに「壽屋」から希望のフィギュアが1体プレゼントされるという内容で、実際、昨年7月11日の天皇杯2回戦・北九州戦で井林がゴールを決めた際にはアニメ『とらドラ!』に登場するキャラクター『逢坂大河』のフィギュアが贈呈された。

「壽屋」とのフィギュアパートナー契約は今季も更新。さらにこの日の水戸戦は、東京V、水戸、岐阜の3チームが協力し、その地域に縁のあるアニメ作品がコラボレーションするプロジェクト「アニ×サカ!!」の初戦であり、会場周辺ではさまざまなイベントが催されていた。「今日は『アニ×サカ!!』ということで、こういう試合で決められて本当によかった」と満面の笑みを見せた井林。希望している2体目のフィギュアはアニメ『狼と香辛料』の『ホロ』だという。

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