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横浜FMが兵藤弾で初白星…鳥栖が敗れ、全勝チームは消滅

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[3.22 J1第1ステージ第3節 横浜FM 1-0 鳥栖 ニッパ球]

 J1は22日に第1ステージ第3節を行ない、ニッパツ三ツ沢球技場では1分1敗で16位の横浜F・マリノスと2連勝で3位のサガン鳥栖が対戦した。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半36分に先制した横浜FMが逃げ切って1-0の完封勝利を収めた。横浜FMは今季初白星を獲得し、逆に鳥栖の開幕からの連勝は2で止まった。なお、他会場では2連勝していた浦和と広島が引き分けに終わっていたため、全勝チームは3節にして消滅している。

 前半2分にMF藤田直之のクロスが直接ゴールを脅かしたものの、GK榎本哲也が弾き出してゴールを守った横浜FMが徐々にリズムを生み出していく。しかし、同5分にMFファビオがミドルレンジから狙ったシュートはGK林彰洋の守備範囲に飛び、同9分にMF兵藤慎剛のクロスをDF下平匠がヘッドで落としたボールに反応したFW齋藤学のシュートは枠を外した。

 その後もトップ下に入るMFアデミウソンが攻撃に変化を加えるなど横浜FMがボールを保持する時間こそ長いが、鳥栖の激しいプレスに遭ってなかなかPA内までボールを運べない。ファウルを誘ってFKの好機は得るものの、前半28分にFKの流れから放った齋藤のボレーシュートが枠外に飛ぶなど、先制点を奪うには至らなった。

 それでもシュートチャンスを作る横浜FMだが、前半36分にMF藤本淳吾のパスに反応した齋藤がPA内から放ったシュートはDF丹羽竜平のブロックに遭い、さらに直後のCKの流れからこぼれ球に反応したDF中澤佑二のボレーも枠を捉えなかった。攻め込まれる時間帯が長かった鳥栖は、攻撃に転じてもアーリークロスのこぼれ球を横浜FMに回収されるなど、なかなかシュートまで持ち込めず。スコアレスのまま、前半を折り返すこととなった。

 後半に入ると風上に立つ鳥栖が徐々にシュートチャンスを作り出し、後半16分には後方からのパスをMF白星東がダイレクトでFW池田圭へとつなぎ、池田はPA内に侵入。しかし、シュートは榎本のセーブに遭い、ゴールネットを揺らすには至らなかった。すると鳥栖は同21分に白星東に代えてMF水沼宏太、同34分にMF金民友に代えてFW早坂良太を投入して横浜FMゴールをこじ開けにかかる。

 しかし、先制ゴールを奪ったのは横浜FMだった。後半36分、右サイドのDF小林祐三が入れたグラウンダーのクロスは逆サイドまで流れるが、待ち構えていた下平が思い切り良く狙う。シュートは相手DFにブロックされたものの、こぼれ球を兵藤が蹴り込んでスコアを1-0とした。

 反撃したい鳥栖は後半38分にDFキム・ミンヒョクが強烈なシュートを放つが枠を捉えず。さらに同45分にはFW豊田陽平のヘディングが榎本にセーブされるなど、同点ゴールは生まれなかった。1-0の完封勝利を収めた横浜FMが、今季初白星を獲得した。

(取材・文 折戸岳彦)
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