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[MOM1335]佐野日大DF木村皓亮(新3年)_「気持ちで負けない」繰り返す佐野日大の砦

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.24 UAチャレンジカップ準決勝 佐野日大高 6-0 秋田商高 富士緑の休暇村]

 質問に対する答えで何度も「気持ち」を繰り返した。佐野日大高の最終ラインに構える丸刈り姿の印象的な178cmCB木村皓亮(新3年)は誰よりも「気持ち」を前面に出すDFだ。「トーナメント戦だったので、気持ちで負けないように」「気持ちでは誰も負けたくない」。その強い気持ちを表現するように球際、空中戦の強さを見せた一方、自身が前に出る「フリ」をしてボランチと連係を取り、相手FWに前を向かせない巧みな守りも発揮するなど、無失点で決勝進出に貢献した。

 今大会の指揮を執る海老沼秀樹コーチも「全体に指示出してボールの獲りどころとか、前半なんかはよくできていた」と評価。よく声を出してコーチングもしていた木村は「(コーチングは)自分の持ち味。自分が声出してチームをもまとめられるように。自分の声でチームの士気を上げたり、雰囲気良くしたい」と今後もその声でチームを戦わせることを誓っていた。

 県内のライバル・矢板中央高にはともに185cm級のCB星キョーワァン、CB川上優樹という高体連屈指のCBコンビがいる。佐野日大は昨年の全国高校総体予選、全国高校選手権予選、そして今年の新人戦といずれも決勝でライバルに敗戦。木村も相手の強力CBに負けないプレーをしていかなければならない。「相手も身体がデカいし、技術面では負けるかもしれないけれど、気持ちでは負けない。個では負けてもチームでは負けない」と木村。全国総体予選、全国選手権予選ではライバルに勝って全国へ進むつもりだ。

 25日には韓国王者の彦南高と決勝で激突。打倒・矢板中央を目指すチームにとって良い経験となることは間違いない。「気持ちで負けないようにしたい。連覇目指して頑張ります」。今大会4試合で17得点をたたき出している相手を封じて、自信と手ごたえを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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