ブラジル代表のドゥンガ監督は、自らが選んだキャプテンの能力に驚いている。FWネイマールがどれほど成長するか、指揮官にも分からないという。

　ワールドカップの後で監督に就任したドゥンガの最初の大きな選択の一つが、キャプテンの選択だった。自身もキャプテンを務めたドゥンガは、その任を23歳のネイマールに託した。

　ネイマールはその期待に応えている。ドゥンガの下でのブラジル代表が奪った14点中、7得点を決めているのだ。

　その働きぶりに、ドゥンガも驚くばかりだ。 ネイマールを主将に指名したことについて問われると、ドゥンガは『フランスフットボール』に、「新たな挑戦を彼に示すために、キャプテンに選んだ」と話した。

「まだ大いに成長している選手だ。その成長に限界はなく、実際にどれほどの成長を遂げるのか、我々には測る術がない」

「他のすべての選手同様、集団として働き続ける必要がある。彼がそうしてくれれば、チームはより効率的になるし、より楽になる」

　さらに質問を受けたのが、ブラジルのレジェンド、ロマーリオ氏との比較である。同氏は代表で通算55得点を奪ったが、ネイマールはすでに42ゴールを決めている。

「彼らを比較するのは難しい」

「ロマーリオはより点取り屋らしかった。だがネイマールはチャンスをつくって、ゴールも奪う。キャリアの序盤で、ネイマールはたくさんドリブルをすることを好んだ。現在では、まだドリブルするものの、ゴールも奪っている」

　ブラジルは26日、パリでフランス代表と親善試合を行う。