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OBのFリーガーの教えも効果発揮、滝川二が「adidas UEFA Young Champions 2015」関西大会制覇!

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 欧州CLのアンセムが鳴り響く中、「adidas UEFA Young Champions 2015(UEFA ヤングチャンピオンズ)」関西大会決勝に臨む滝川二高(兵庫)、興国高(大阪)の選手たちが入場し、10分ハーフの決戦を行った。

 決勝では開始わずか20秒、左サイドから仕掛けた大矢啓太のラストパスを江口颯が右足で押し込んで滝川二が先制。滝川二はさらに45秒にも大矢が右足シュートを決めて2-0と突き放す。指揮を執った藤森大介GKコーチや4月に滝川二新監督に正式就任する松岡徹コーチが見守る中、抜群のテクニックで会場を沸かせた大矢をはじめ、江口や蔭山拓生、浦元快斗、そしてGK近久琢未という先発選手たちが立ち上がりから躍動。ベンチも含めて楽しみながらも勝つスタイルを貫いた。

 今大会は5人対5人のミニゲーム形式で行われたが、滝川二は準備していたことがセットプレー含めてハマった。大会前日にFリーグのデウソン神戸に所属するOBの神戸洋平と森洸の好意によって、約2時間の特別指導を受けていたという選手たちは、2点をリードした後も堅い守りから非常に切り替え速く攻撃へスイッチ。藤森コーチは「『追い越せ』というのは松岡監督が普段から声がけしているところ。それが出た」と説明していたが、滝川二は速攻からワンツーで一気にDFを置き去りにするなど、狙い通りの戦いを見せる。そして5分には辻本竜のラストパスを山田裕也が決めて3-0と突き放した。

 興國も西村恭史の左足ボレーなどで反撃。だが、大阪の技巧派集団は“興國らしい”テクニック、崩しを発揮することができない。逆に、この日対戦相手の脅威となっていた滝川二のカウンターが炸裂。10分、山田がドリブルで持ち上がると、最後は辻本がゴールへ押し込んで前半だけで4点リードを奪った。

 後半、興國も意地で1点を奪い返す。5分、左サイドを突いた西村の折り返しを門脇世文が決めて3点差。それでも滝川二は畠中康希の突破から山田が決定的なシュートを放つなど追加点を狙いに行く。後半は明らかに積極性が増していた興國も鱧谷太亮を中心とした堅守からゴール前までボールを運んだが、関節FKから岡田寛也が放った左足シュートなどのチャンスで決めきることができない。そのまま4-1で試合終了。ディダス契約アドバイザーである、セルジオ越後氏もその戦いぶりを讃えた滝川二が「adidas UEFA Young Champions 2015」関西大会優勝を果たした。

[写真]「adidas UEFA Young Champions 2015」関西大会優勝を果たした滝川二の選手たち

(取材・文 吉田太郎)

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