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[なでしこ]帰ってきたタレント軍団…INAC、澤弾などで王者浦和に逆転白星発進

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[3.28 なでしこL第1節 浦和2-3INAC 駒場]

 2015年シーズンのなでしこリーグが開幕した。INAC神戸は敵地で浦和レッズレディースと対戦し、3-2で勝利した。前半34分に先制を許したINACだが、昨季王者相手に逆転勝利した。

 先制は浦和だった。前半34分、左サイドを持ち上がったMF猶本光がクロスを入れると、ファーサイドでMF柴田華絵が折り返す。これに昨季なでしこリーグMVPの主将FW後藤三知がヘディングで飛び込み、15年ファーストゴールを奪った。

 ただINACは前半のうちに試合を振り出しに戻す。44分、DF近賀ゆかりがタメを作ると、MF京川舞が追い越してクロス。最後はFW高瀬愛実が右足で押し込み、試合を振り出しに戻した。

 そしてINACは後半25分、MF伊藤香菜子の浮き球パスを胸トラップで受けた京川が、逆転ゴールを蹴り込んで勝ち越しに成功。さらに同45分にはMF川澄奈穂美のCKをMF澤穂希がヘディングで合わせて、勝利をグッと手繰り寄せる。同アディショナルタイムにCKからDF長船加奈にヘディングゴールを許して1点を返されたが、リードを守り抜いて、開幕戦勝利を飾った。

 INACは昨季は屈辱のシーズンを送った。前田浩二監督を迎えて強化を進めたが、レギュラーシーズンと呼ばれる前期は5位。エキサイティングシリーズと呼ばれる後期リーグは上位6チームによる上位リーグを戦ったが、まさかの最下位に終わった。

 巻き返しを図る今季は、かつて日テレ・ベレーザを率いてリーグ4連覇を果たした松田岳夫新監督を招聘。さらにアーセナルレディースでプレーしていた近賀とFW大野忍を復帰させ、さらにはベガルタ仙台レディースからなでしこジャパンDF鮫島彩を獲得。万全の体制を整えて、リベンジのシーズンに臨んでいる。

 W杯シーズンとなる今季の女子サッカー。日本女子代表(なでしこジャパン)の佐々木則夫監督もこの一戦を現地観戦に訪れた。アルガルベ杯を戦ったなでしこジャパンのメンバーを外れたことで注目されたMF澤穂希は、先発フル出場して万全をアピール。こちらの争いも佳境を迎え、熾烈を極めそうだ。


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