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[EURO予選]小国ながら代表チームを率いる元名手プロシネツキ 「負けられない一戦」に臨む

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 現在欧州各地で行われているEURO2016予選で、まだ勝ち点を挙げていないチームが3つだけある。その一つを率いる、天才的なプレーで知られた元名手が、「負けられない一戦」に臨む。

 EURO予選グループHではクロアチアとイタリアが4試合を終えて勝ち点10で並び、首位抜けを争っている。一方、勝ち点ゼロのチームがある。アゼルバイジャンである。

 チームはここまで4連敗。そのチームの運命を変えるべく迎えられたのが、元クロアチア代表のロベルト・プロシネツキ監督だ。

 同監督はスペインなどでプレー。リーガエスパニョーラでのプレーが長く、レアル・マドリーとバルセロナという2大名門にも所属した。

 その名手は引退後、セルビアやトルコで指揮を執った。そして今は、小国ながら代表監督を務める。昨年12月、辞任したベルティ・フォクツ前監督の後を継いだのだ。

 アゼルバイジャンはここ5大会のEURO予選で50試合を戦い、5勝6分39敗という成績だ。

「我々はこのグループでクロアチアとイタリアが勝ち抜け候補だと分かっている。だから彼らが1位と2位にいるんだ。スタートから4戦を落とした我々には3位抜けは厳しいだろうが、まずは1試合ずつ戦ってどうなるか見てみようじゃないか」

 指揮官は現実を見ている。そして、その先を見据えている。

「目標は成長することだ。ここにはポテンシャルがある。EURO2016出場のチャンスは本当にとても小さなものだが、残りの試合ですべてを出し尽くすし、自分たちのサッカーを成長させて、できれば結果を手に入れられればと思う」

 その新指揮官とアゼルバイジャンにとって、初勝利のチャンスがやって来た。28日、グループHで同じく勝利のないマルタと、初勝利をめぐって争うのだ。

 両チームの公式戦での対戦は初めてのこととなる。だが、これまで4度行った親善試合では、マルタが3勝、アゼルバイジャンが1勝を、それぞれ収めている。


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