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ドゥンガ:「仕事中には笑わない。記者は仕事ぶりのことだけ書けばいい」

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 ブラジル代表のドゥンガ監督が、自身の監督哲学について語っている。イギリス『メール・オン・サンデー』のインタビューに答えた。

 ドゥンガ監督はワールドカップ(W杯)制覇など、選手としても栄光をつかんだ。そして今、2度目のブラジル代表監督を務めている。

 昨年のW杯の後にチームを預かると、そこから7連勝。先日もフランス代表を3-1で破っている。

 その強面監督が、イギリス紙のインタビューに自身の思いをオープンに語った。

 重圧は気にしないとドゥンガは話す。イングランド代表監督の可能性について「あり得ない」と話した指揮官は、こう語った。

「イングランドでは、監督は3-4年、あるいはもっと長く指揮を執る。ブラジルでは数試合負けたらアウトだ」

「プレッシャーのことは考えない。自分の仕事のことだけを考え、重圧のことは頭から締め出す」

 サッカー大国での仕事は、想像を絶する厳しさだろう。

「ブラジルではあらゆる人々が1日24時間サッカーのことを考えている。ブラジル人が真剣に考えているのは政治や経済じゃない。サッカーとサッカー、サッカーに、サッカーのことだ」

「ブラジルは大陸のようなものだ。北部が望むものは、南部の希望するものではない。全員を満足させる方法はない。ブラジルには2億人の監督がいて、自分はサッカーを知っていると誰もが考えている」

 サッカー大国であると同時に陽気なラテンの国ながら、ドゥンガ監督は厳格なイメージが強い。

「仕事は仕事、遊びは遊びだ。メディアは私が決して笑わないと文句を言うが、それは仕事中だからだ。仕事の時間には働く」

「私は今後も笑わないから、どれほどナイスな人物か好きに書いてもらって構わない。彼らが話す必要があるのは、私の仕事についてだ。私が笑うかどうかではない。俳優ではないし、私の仕事に人々の背中をポンと叩くことは入っていない。記者は私の仕事ぶりについてコメントすべきだ。ナイスガイかどうかではない。私は私なんだ」

 そう話すドゥンガ監督は時に笑顔を浮かべて楽しそうな様子だった。
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