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[MOM1336]香川西FW高木慎也(新1年)_U-18代表の兄持つ注目ルーキーが静学から2発!!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3,29 ミズノカップIN香川予選リーグ第1節 静岡学園高 2-3 香川西高 瀬戸大橋記念公園球技場]

 香川西高の注目ルーキー、FW高木慎也(新1年)が名門・静岡学園高相手に2得点の大活躍。チームを勝利へ導いた。まずは先制された後の20分、FW蓮井翔の折り返しを押し込んで同点ゴールを奪うと、再び勝ち越された後の後半12分には左足ボレーでゴールを破った。「FWやから自分は点を決めること。点を決めることができてよかったです。静学も全国レベルなのでそこから点決められたことは自信をもっていいと思います」と微笑んだ。

 入学前の新1年生が先発起用に応える活躍。華奢な体つきだが、ゴールシーン以外でも前線での巧みなコントロールでボールを収めて攻撃の起点となると、大浦恭敬監督が「ボールを奪われてからの攻守の切り替えが速い。奪い返してくれる」という守備面でも奮闘も光った。

 高木はG大阪ジュニアユース出身。ユースチームに昇格することができなかった。大阪の強豪校からの誘いもあったというが、全国高校選手権での活躍を誓う高木は9年連続で選手権出場中の香川の強豪を進路に選んだ。「一番は選手権出て、そこで有名になったらプロのスカウトの人も見てくれると思う」という高木は、「裏の抜け出しとか得意です」という武器や得点力を発揮してプロへと駆け上がる目標を持っている。

 選手権、プロ、そしてもうひとつの目標は兄を越えることだ。兄は高校2年生だった昨年、トップチームデビューを果たしているU-18日本代表FW高木彰人(G大阪ユース、新3年)。G大阪ジュニアユース時代に中学3冠を達成したほか、高校でもゴールを連発している逸材だ。高木は「目標であるんで兄貴は越えられればいい」。馬力ある突破からゴールを強襲する兄とタイプは違うが、その存在は高木にとって最も身近で大きな目標となっている。

 その兄とは無料通話・メールアプリのLINEでアドバイスを受けるという。「遠征前とかLINEすることがあって、アドバイスされることがあります。『点決めて満足するなよ』と。『それでもいいけれど、次のプレーも大切やぞって』」。香川の地から兄越えも目指して、日々の努力で課題のフィジカル面などを向上させていく。今大会での目標は「もっともっと活躍していろいろな高校来ているので見てもらえたらなと思います」。会心のミズノカップデビューを果たした注目ルーキーが今後も活躍を続けて大きな自信を身に着ける。

(取材・文 吉田太郎)
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