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[ミズノカップIN香川]名将「逞しいチーム」と評価の桃山学院が日本航空に撃ち勝ち、3連勝

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[3.30 ミズノカップIN香川予選リーグ第3節 日本航空高 2-4 桃山学院高 瀬戸大橋記念公園球技場]

 高校年代の強豪16チームが優勝を争う第3回ミズノカップU-18 IN うどん県(香川)2015は30日午後、予選リーグ最終節を行い、グループDの桃山学院高(大阪)は日本航空高(山梨)に4-2で快勝。予選リーグ3連勝で準決勝進出を決めた。

 昨年準優勝の九州国際大付高、境高、そして日本航空と実力派揃う混戦グループで桃山学院が3連勝を飾った。堀佳津之監督は「タフですね」と第一声。「目立った選手はいてないと思っている。でもハードワークしてくれるし、支え合う姿勢が強い。今回はターンオーバーでメンバーを入れ替えましたけれど、(主力と)そん色ないゲームをやってくれた」と選手たちを賞賛していた。

 前半13分に幸運なオウンゴールで先制すると、その後も相手のミスを逃さずにFW桑田青空(新3年)とMF谷本圭郁斗(新2年)が加点。後半にもMF大原一真(新2年)が決めると、その後相手の反撃を受けたがGK堀江祐亮(新2年)がミスで失点した後にビッグセーブを見せるなど、各選手が身体を張ってリードを守り、逞しく勝ち切った。昨年の選手権大阪府予選では阪南大高に終了直前の失点で追いつかれてPK戦で敗退。その敗戦からスタートを切ったチームはハードワークを軸に個性も発揮するチームとして実力を発揮し、今年の宮崎遠征では12年度選手権日本一の鵬翔高に勝ち切って鵬翔の名将・松崎博美監督から「逞しい」と評してもらえたという。

「全国へ戻るための自信、経験を蓄積するために来ている」と今大会のテーマを語った堀監督。試合の問題点について話し合い、アイディアを与えるとそれを踏まえて再構築してくるするなど「学ぶ姿勢、探求心が強い」という今年のチームは今大会で学び感じたことを力に変えて11年の全国高校総体以来となる全国へ出場する「偉大なチームになる」。

 一方、日本航空は3連敗での敗退となった。相手を局面、局面でいなしながら攻めてボールをゴールへ運ぶ“航空らしい”攻撃、ポゼッションスタイルにはまだまだ技術、判断力が足りない状況だ。それでも仲田和正監督が「スピードあるゴールハンター」と評するFW宮内海人(新3年)が相手のミスを突いて強引にゴールを奪うなど2得点。期待のワイドアタッカー、FW三吉直樹(新2年)やMF迫田滉(新3年)らも存在感あるプレーを見せた。徹底して“航空らしい”スタイルを磨き上げ、まずは山梨の頂点を目指す。

[写真]後半8分、桃山学院の大原がゴール

(取材・文 吉田太郎)
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