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[MOM1344]九州国際大付DF瓦林陸(3年)_異質の雰囲気つくり出した主将

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.30 ミズノカップIN香川予選リーグ第3節 境高 0-1 九州国際大付高 瀬戸大橋記念公園球技場]

 試合開始前から背番号7が声を張り上げてチームに厳しい雰囲気をつくっていた。まるで公式戦のような雰囲気が九州国際大付高(福岡)にはあった。ウォーミングアップから激しい競り合いを求めて、戦う姿勢を高めてピッチへ。そしてチームは立ち上がりから相手を飲み込むような戦いを見せて1-0で勝利した。

 杉山公一監督が「戦う姿勢をつくってくれる。アイツが入るかどうかでゲームが締まるかどうか変わってくる。グラウンドでは必ず手を抜かないし、雰囲気をつくれる子」と評するのが主将のDF瓦林陸(3年)だ。この強い姿勢が、連戦の疲れからかどこか元気のないチームが多かった中で九国大付に異質の雰囲気を作り出していた。

 この日は左SBとしてプレー。決して技術に優れた選手でないが、自分のできることを自覚して走り続けることができるプレーヤーだ。「しゃべりながら、走りながら、手を抜かない」(杉山監督)というプレーをこの試合でも発揮。球際で激しく相手と競り合って突破を阻止し、運動量も発揮してひたむきにチームの勝利に貢献した。

 普段は右SBだが、左SB、攻撃的なポジションもこなすマルチプレーヤー。「相手がガツガツ来ても逃げない」(杉山監督)という精神的支柱が今年、チームを意識高く引っ張って激戦区・福岡を突破する力になる。


(取材・文 吉田太郎)
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