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[MOM1347]興國MF高原大知(新3年)_急成長のボランチが大会MVPに

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.31 ミズノカップIN香川決勝 興國高 2-0 桃山学院高 瀬戸大橋記念公園球技場]

 昨年は公式戦出場ゼロ。それでも入学当初170cmほどだった身長が178cmほどまで伸びたのと同時にメキメキと力をつけてきたという興國高MF高原大知(新3年)が、ミズノカップMVPに選出された。

「ビックリです」と高原は第一声。「声出してチーム引き締めて、運動量を出して攻守において関わるというところを意識した。もっと相手がイライラして前から来ている時にもっと繋いで余計イライラさすということをしたかったんですけど、ピッチに慣れていなくて、焦りとかで(全体的に)蹴ってしまっていた」と反省する。

 それでも中盤の底の位置で競り合いの強さを発揮し、その判断力の高さと正確な配球で大会関係者やスカウトの目を引いていた。「(自分はどちらかというと)目立たないですけど、前の選手を活かすためにどっから動かすかとか、相手がどう来ているからどう動かすかとか考えています」。バルサスタイルを徹底する興國サッカーの中心に位置する男はゲームの中心になっていた。

 流通経済大や中央大、国士舘大など大学トップレベルのチームと勢力て試合を組んでいる興國において、高原も自信を身に着けてきている。興國のトップチームに昇格したのは昨年の選手権予選直前で、CBを務めていた兄を含めて上級生の中では公式戦に出場することができなかった。それが今や「フィジカルとかは厳しいですけど、判断のスピードとか、ボールを動かしていなすというのは(大学生相手にも)結構できていると思います」というほどの手ごたえを掴んでいる。

「今年の武器は前の選手。交代の選手も同じくらいできること。ボクら中盤が活かしていきたいと思っています」と高原。ミズノカップMVPも自信に「もっと上目指してやっていきたいです」というMFのこれからに注目だ。

(取材・文 吉田太郎)
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