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0-2から大逆転!プレミア勢、Jユース勢撃破の矢板中央が6連勝で船橋招待U-18大会制す!!

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[4.1 船橋招待U-18大会決勝 矢板中央高 4-2 栃木ユース グラスポ]

 第20回船橋招待U-18サッカー大会決勝が1日に行われ、矢板中央高(栃木)が栃木SCユース(栃木)に4-2で逆転勝ち。参加した高校17チームの頂点に立った。

「勝ちにこだわって、公式戦と思ってやった。出来過ぎですよ」。矢板中央の高橋健二監督は表情を崩しながら大会を振り返った。矢板中央は今大会、プレミアリーグ勢の市立船橋高相手に逆転勝ちするなど、東京Vユース、中京大中京高、法政二高と戦った予選リーグで4連勝。準決勝でも帝京三高を5-2で下すと、決勝では同じ栃木県勢の栃木ユースに0-2から逆転勝ちして見せた。それもJ注目CBコンビの一角、川上優樹を負傷で欠く中での優勝。高橋監督は「あの2人に注目されているけれど、他の選手たちも面白い。まとまったらプラスアルファができると思う。いいチーム作りをしてさらに成長させたい」とこれからの成長に期待を込めていた。

 決勝は前半、栃木ユースのFW杉山翔哉に先制ゴールを浴びると、左SB三辻周平に左足のスーパーゴールを叩き込まれた。だが、矢板中央はCB星キョーワァン主将が「自分らは今大会、前半にどうしても失点している試合が多い。でも今までも逆転できていた。慌てずにやりました」と振り返ったように、まずは1点を目指して攻め続ける。決定的なシュートがポストを叩くなど、なかなかゴールが遠かったものの、後半25分、MF人見佑哉の左CKからの混戦でMF蓮沼雄也が執念のゴール。これで一気にムードを高めた矢板中央はさらに30分、MF坪川潤之の右FKのこぼれ球を今度は星が左足でねじ込んで同点に追いついた。

 完全に形勢を逆転させた矢板中央は32分、人見の左CKをファーサイドからフリーで飛び込んだ蓮沼が勝ち越し弾となるヘディングシュート。準決勝後の試合間隔が相手よりも短かったことも影響したか、終盤に崩れた栃木ユースに対し、止まらない矢板中央は37分にもFW澤野祐輝が自ら獲得したPKを右足で決めて4-2で逆転勝ちした。

 矢板中央は昨年、全国高校総体16強で選手権は2回戦で流通経済大柏高にPK戦で敗れた。今大会は全国トップレベルの相手に6連勝を飾って優勝したが、選手たちに油断はない。星は「今は大会で勝つというのが一番。ボクたちは昨年、全国で結果を出すことができずに終わっている。一つずつ勝って行きたい」。目標はもちろん全国制覇。だが、先を見過ぎることなく、目の前の試合で一つずつ白星を重ねて行く。

(取材・文 吉田太郎)

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