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大宮がFWムルジャの今季初ゴールなどで熊本に勝利

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[4.5 J2第6節 大宮2-0熊本 NACK]

 J2は5日、第6節を各地で行い、8位の大宮アルディージャは13位のロアッソ熊本と対戦した。大宮はFWムルジャの今シーズン初ゴールもあり、2-0で勝利。2試合連続ゼロ封で3試合ぶりの勝利を挙げている。

 大宮は前節の岡山戦(0-0)から先発2人を変更。FW清水慎太郎とMF渡邉大剛がベンチスタートとなり、FWムルジャ、MF大山啓補が先発に名を連ねた。対する熊本は、前節の徳島戦(2-2)から1人を変更。DF鈴木翔登に代わり、DF園田拓也が先発に入っている。
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 最初にチャンスをつくったのはアウェーの熊本だった。前半5分、左サイドのMF齊藤和樹の折り返しにFW平繁龍一が合わせるが左サイドネットに外れる。同10分には大宮も中盤でボールを奪い、MF横谷繁がドリブルでボールを運びシュートを放ったが、左に逸れて行った。その1分後にも大宮は左サイドをムルジャが縦に突破。ゴール前への折り返しにMFカルリーニョスが飛び込んだが、ボレーシュートは右に外れた。

 熊本は前半15分に速攻を繰り出し、齊藤から平繁にボールがつながると、平繁がDFを外してシュートしたが、GK加藤順大に阻まれる。19分にも熊本はMF嶋田慎太郎が直接FKからゴールを狙ったが、わずかに逸れて行った。攻勢の続く熊本は21分にも大宮の守備を崩し、平繁がシュートをするが中央に絞っていた和田がブロックし、ゴールを許さない。

 膠着状態が続く中、前半36分に大宮は左サイドで泉澤とのワンツーで深い位置に入った和田がゴール前にクロスを入れる。ムルジャが合わせたが、右に逸れて行った。同45分には再び熊本に決定機が訪れる。DFのクリアーボールを拾ったMF中山雄登がDFをかわしてシュートに持ち込むが、これもGK加藤にブロックされて得点できない。このまま0-0で前半を終えた。

 後半の開始と同時に大宮はMF金澤慎に代わり、MF横山知伸が起用された。立ち上がり3分、セットプレーを得た大宮は波状攻撃を仕掛けるが、熊本の体を張った守備の前に得点は挙げられない。

 それでも後半7分、泉澤から浮き球のボールが出ると、DFと競り合ったムルジャが体を入れてボール奪う。そのまま右足を振り抜きゴールを決めて、大宮が1点を先制した。同11分にも前線で基準点となったムルジャの落としを受けた横谷がドリブルからシュート。DFにブロックされたボールをカルリーニョスがボレーで合わせたが、これも左に逸れて行った。

 後半14分には熊本も右サイドから攻撃を仕掛け、嶋田の折り返しに平繁が飛び込んだが、GK加藤にキャッチされた。熊本は15分、上村を下げてMF養父雄仁を送り出す。大宮は18分にも波状攻撃を見せるが、ここでも熊本が粘り強く守りゴールを割らせない。同20分にも横谷からのパスを受けた大山が、横山とのワンツーからシュートを放ったが、サイドネットに外している。

 熊本は後半21分に養父が右サイドから意表を突くシュートを放つが、枠を越えて行った。大宮も23分に横山のパスを受けた横谷がミドルシュートを放つが、DFに当たってわずかにクロスバーの上へ。このCKからも大山がミドルシュートを打ったが、左に逸れて行った。28分にも大宮は横谷からのパスを受けた泉澤が仕掛けて、DFの股下からシュートを放つがGK原がブロックした。これで得たCKから大宮は横山がヘッドでゴールを決めて、リードを2点に広げた。

 熊本は選手交代を行い、嶋田を下げてFW常盤聡を投入する。34分に熊本は養父からパスを受けた齊藤がゴールを狙うが、シュートは左に逸れて行った。同35分には大宮が選手交代。先制点のムルジャを下げて、FW清水慎太郎が投入される。37分には大山が右サイドを粘って突破し、中へ折り返す。泉澤が良い状態で中にいたが、清水が触ってしまい、GKにキャッチされる。

 後半39分には両チームが最後の交代カードを使う。大宮は菊地を下げて、DF片岡洋介を起用。熊本は中山を下げてFW巻誠一郎を送り出した。このまま試合は2-0で終了。大宮がホームで勝ち点3を上積みしている。

(取材・文 河合拓)

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