beacon

ローマ、ゴール裏スタンドが1試合閉鎖処分 会長は「問題と闘うために1億円以上を寄付する」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 ローマのウルトラスが陣取るゴール裏スタンド「クルバ・スッド」が、1試合閉鎖処分となった。ジェームス・パロッタ会長は、一部の「愚か者」による行為を非難している。

「クルバ・スッド」に対する処分は、4日のセリエA第29節ナポリ戦で、ローマの本拠地オリンピコで開催された昨季のコッパ・イタリア決勝で、試合前に殺害されたナポリサポーターの件について、ローマの一部のサポーターが侮辱的な横断幕を掲げたことに対するものだ。この処分で「クルヴァ・スッド」は19日のセリエA第31節アタランタ戦で閉鎖されることとなった。

 パロッタ会長は『Roma Radio』で次のように述べ、怒りをあらわにしている。

「今日の(処分の)決定にはとても苛立っており、落胆している。クラブとして、我々にはこれらのすべてを止める権力がないのだ。スタジアム内のスチュワードには、こういった状況で介入する権限がない。試合前、スタジアムの外では、あらゆる横断幕を食い止めた。だが、スタジアム内で我々にはセキュリティーコントロールがない」

「クルバ・スッドに通う数少ない愚か者たちのために、すべてのサポーターが罰せられなければいけないのは正しくない。私は、ローマサポーターの大半がこういった愚か者たちにうんざりしていると思う。ローマだけでなく、イタリア全土で、一緒になって彼らにこういうことをやめさせようとしなければならない」

 パロッタ会長は、ローマと自身が不愉快な問題に真剣に取り組んでいることを強調している。

「暴力や人種差別などと闘うために、我々は見えないところも含めて、『ローマ・ケア』(基金)で多くの素晴らしいことをやっている。ローマやイタリアの数少ない人間によるこういった愚かなことと闘い続けるために、私は『ローマ・ケア』に100万ユーロを寄付することも発表しておくよ。これらの愚かなことを止めるための教育プログラムへの貢献になることを願っている」

 また、イタリアメディアによると、パロッタ会長は亡くなったナポリサポーターの母親に電話し、横断幕の一件を謝罪したとのことだ。

▼関連リンク
セリエA2014-15特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP