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アトレティコ、カルデロンでソシエダを撃破 グリーズマンが古巣相手にゴール

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 7日のリーガエスパニョーラ第30節、アトレティコ・マドリーは本拠地ビセンテ・カルデロンでのレアル・ソシエダ戦を2-0で制した。

 前節にバレンシアから3位の座を奪い返したアトレティコ。マンジュキッチ、ゴディンを負傷、フアンフランを累積警告で欠いたこの一戦では、最終ラインにヘスス・ガメス、ホセ・ヒメネス、ミランダ、シケイラ、中盤にコケ、マリオ・スアレス、チアゴ、アルダ・トゥラン、前線にフェルナンド・トーレス、そして昨季までラ・レアル(ソシエダの愛称)に在籍していたグリーズマンを配置した。

 アトレティコは3分にF・トーレスが得点を決めたカルデロンでの前試合ヘタフェ戦同様、スタジアムに遅れて到着したファンを複雑な心境にさせる電光石火の得点を記録。2分に得た左CKで、コケの放ったクロスがミケルのオウンゴールを誘発した。

 ラ・レアルが前に出ざるを得なくなり、容易に速攻を仕掛けられるようになったアトレティコは、10分にグリーズマンが2戦連続となる得点。フランス代表FWはコケのミドルシュートをGKルジが弾いたところに詰め、今季のリーガ得点数を16に伸ばした。昨季に記録した自己最高の公式戦得点数20にあと1得点と迫ったグリーズマンは、14歳の頃から過ごしたラ・レアルに敬意を払い、ゴールを喜びはしなかった。

 2-0のまま後半を迎えたアトレティコは、ボールを保持しながらラ・レアルの勢いを削ぎ、攻撃を受ける際にも強固な守備によって危険な場面を許さない。56分にはA・トゥランのクロスからM・スアレスがボレーシュートを放ったが、これはクロスバーの上へと外れた。

 シメオネ監督は61分、F・トーレスに代えて同ポジションのラウール・ヒメネスを投入。一方、チョリ・カストロを“ファルソ・ヌエベ(偽9番)”のように使う奇策を見せたモイーズ監督は、73分にスルトゥサ、カナレスとの交代でフィンボガソン、アギレチェとFW2枚をピッチに立たせ、また80分にはC・カストロをグラネロに代えてボールを落ち着かせようと試みる。だが大局は変わることなく、アトレティコが半分のガスで試合を支配し続ける。

 ラ・レアルは88分、レアル・マドリーのカンテラーノということで強烈なブーイングを浴びせられるグラネロが枠を捉えるFKを放ったが、これはGKオブラクの好守に阻まれる。「オビ、オブラク! どんどんお前を好きなっていくぞ!」とのコールが起こるなど盛り上がりを見せるカルデロン。シメオネ監督は91分にグリーズマンに喝采を浴びせる意図でガビと交代させ、その後も熱を帯び続けるスタジアムで終了のホイッスルを迎えている。

 3連勝のアトレティコはアスレティック・ビルバオ戦を控える4位バレンシアとの勝ち点差を4に広げ、今節も3位の座を維持。また2位レアル・マドリーとの勝ち点差を2、首位バルセロナとの差を6とした。4試合ぶりの敗戦を喫したラ・レアルは勝ち点37で暫定10位に位置している。

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