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GL敗退の危機救う同点弾、浦和DF槙野「下を向く時間などない」

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[4.8 ACLグループリーグ第4節 浦和1-1北京国安]

 GL敗退の危機にあったチームを救う得点となった。序盤から北京国安に主導権を握られた浦和レッズは、前半33分に先制点を献上してしまう。しかし、後半に入って徐々に盛り返すと、同29分にDF槙野智章がヘディングで同点ゴールを叩き込んだ。

 3バックの左で先発した槙野だったが、後半27分にMF阿部勇樹が投入されると、持ち場を左アウトサイドへと移した。「攻撃のところで活性化させてほしいというメッセージを受けて1列前に上がりました」と語ったように、攻撃に厚みをもたらそうと積極的に前線へと走り込んだ。

 すると後半29分、FW高木俊幸が蹴り出したCKに誰よりも早く反応。「セットプレーはウチの強みだと思っています。良いキッカーもいますし、中で合わせられる選手もたくさんいます」。ドンピシャのタイミングで合わせたヘディングシュートでネットを揺らした。敗れればGL敗退の可能性があったチームを救い、ACL初勝ち点をもたらした。

 しかし、勝ち点1の上積みにとどまり、グループ最下位は変わらず。「勝ち点3を取りたかった」と唇を噛むと、自身のプレーにも納得いかなかったと話した。「ゴールは取れましたが、もう少しゴールに絡むプレーを見せたかったし、前に厚みを加えるプレーをドンドン出せて行ければ良かった」と反省が口をついた。

 次節の水原三星とのホーム戦で引き分け以下に終わればGL敗退が決まる厳しい状況だが、突破の可能性が完全に消滅したわけではない。槙野も「数字的には可能性があるし、下を向く時間などありません」と語ると、「自分たちの力はアジアで通用すると思っているし、残り2試合で自分たちの力を存分に出して、ひたむきに頑張っていきたい」と意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)
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