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[MOM342]法政大MF白石智之(4年)_狙い通りの一撃で値千金の決勝弾

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.15 第89回関東大学リーグ第3節 専修大0-1法政大 三ツ沢陸]

 狙い通りに奪ったゴールだった。今季2部から昇格してきた法政大は専修大と対戦し、1-0の完封勝利。今季3試合目にして初の勝利を手に入れた。値千金の決勝弾を決めたのはMF白石智之(4年=前橋育英高)だ。

 昨シーズンまでは、途中出場でのプレーが多かった。しかし今季は先発に定着。「このチームは守備は堅いが、なかなか点を取れないのが課題。自分が引っ張って点へ絡んでいけたら」という心意気でピッチへ立つと結果を残した。

 0-0で迎えた後半6分、専修大のDF飯田貴敬(3年=野洲高)とGK福島春樹(4年=静岡学園高)の間、左サイドへこぼれたボール。いち早く反応した白石は走りこんだ。PA外へGK福島が飛び出てきたものの、白石はするりと抜けると冷静に左足でシュートを流し込んだ。

「相手のSBがボールの処理で遅い印象があった。何回もプレスをかけ続けたら、処理が遅れて、GKも上手く前へ出てきて、左足で落ち着いて流し込めました」。殊勲のMFは胸を張る。

 試合前には長山一也監督から「サイドで仕掛けて、相手のミスや自分のドリブルでチャンスをつくれ」と言われていたという。まさにその言葉を体現して、ゴールを決めた。

 4年生となり、最上級生となった白石。卒業後はプロ入りを目指している。そのためにも、今季は結果を残すことが何よりも重要だ。値千金の決勝弾を決めたものの、表情を緩ませることはなく、「もっとドリブルで相手を抜いて、チャンスをつくらないと。プロへ行くためには最後の質を上げていかないといけない」と貪欲に語った。

[写真]値千金のゴールを決めた白石
(協力 関東大学サッカー連盟/飯嶋玲子)

(取材・文 片岡涼)
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