beacon

[全日本大学選抜]端山と呉屋のゴールで浦安に競り勝つ

このエントリーをはてなブックマークに追加

[4.22 強化試合 全日本2-1浦安 西が丘]

 今年7月にユニバーシアード競技大会を戦う全日本大学選抜が22日、東京・味の素フィールド西が丘でブリオベッカ浦安と30分間4本の強化試合を行った。1本目は0-1、2本目は0-0のドロー。3本目は慶應義塾大MF端山豪(4年=東京Vユース)がゴールを決め、1-0で終えた。4本目はFW呉屋大翔(4年=流通経済大柏高)が決め、1-0。計2-1で試合は終了した。

 本大会メンバー発表前、最後の実戦の場ということで選考会の意を兼ねた今回の強化試合。MF古波津辰希(流通経済大4年=流通経済大柏高)とFW藤本佳希(明治大4年=済美高)が諸般の事情により辞退したが、DF山越康平(明治大4年=矢板中央高)、DF湯澤聖人(流通経済大4年=流通経済大柏)、MF長谷川竜也(順天堂大4年=静岡学園高)も別メニュー調整。山越は膝の半月版損傷、湯澤は左かかとの炎症、長谷川は筋肉疲労の影響で出場を回避した。

 1本目では、昨夏以来の選抜招集となった選手や控え組を中心とした、ユニバーシアード“当落線上”のメンバーが多く先発した。4-2-3-1システムを採用。GK永石拓海(福岡大2年=高川学園高)、DFラインは右から山田将之(法政大3年=青森山田高)、田上大地(流通経済大4年=流通経済大柏高)、新井一耀(順天堂大4年=清水商高)、奧山政幸(早稲田大4年=名古屋U18)。ダブルボランチを差波優人(明治大4年=青森山田高)と重廣卓也(阪南大2年=広島皆実高)が務め、2列目右にMF茂平(立命館大4年=大分U-18)、左にはMF中村慶太(流通経済大4年=流通経済大付柏高)が入った。トップ下をMF端山豪(慶應義塾大4年=東京Vユース)が務め、1トップはFW岡佳樹(桃山学院大3年=東山高)が入った。

 立ち上がりから攻めあぐねる全日本大学選抜。前半6分には後方からのロングボールに右サイドへ抜け出た端山がDFを背負いながらもダイレクトにシュートを放つ。しかし力なくGK正面。その後も決定的なシーンのないまま時間は過ぎた。同25分にはカウンターから決定機。左サイドから押し込み、最後は岡がこぼれ球に反応もGKに止められた。

 すると終了間際の29分に失点。カウンターから右サイドを押し込まれると、FW田中俊哉のクロスからFW竹中公基にヘディングシュートを決められた。0-1で1本目を終えた。

 2本目では、永石と田上、山田差波、茂、中村、岡が1本目に引き続き出場。4-4-2へシステムを変更し、DFラインは右から室屋成(明治大3年=青森山田高)、山田、田上、高橋諒(明治大4年=国見高)。ダブルボランチを差波とMF木本恭生(福岡大4年=静岡学園高)が務めた。2列目は右に中村、左に茂。2トップは岡とFW呉屋大翔(関西学院大4年=流通経済大柏高)が入った。

 高橋が左サイドから相手の後方へロングボールを蹴り入れ、チャンスを演出する。同11分には呉屋がPA内左からシュートを打つも、ポストを叩いた。ゴールは生まれずに0-0で30分間を終える。

 3本目では室屋、高橋が引き続き出場したほか、1本目に出ていた重廣、端山も再び出場。4-2-3-1へシステムを戻した。GK前川黛也(関西大3年=広島皆実高)、DFラインは右からDF室屋、新井一耀(順天堂大4年=清水商高)、萩間大樹(専修大4年=川崎F U-18)、高橋。ダブルボランチを重廣とMF松下佳貴(阪南大4年=松山工高)が務め、2列目は右からMF和泉竜司(明治大4年=市立船橋高)、端山、MF小林成豪(関西学院大4年=神戸U-18)。1トップをFW澤上竜二(大阪体育大4年=飛龍高)が務めた。

 なかなかゴールが生まれない全日本大学選抜だったが、27分に待望の得点が決まった。右サイドからのショートカウンター。室屋の折り返しから端山が冷静に右足シュート。1-1に追いつき、3本目を終えた。

 4本目は再び4-4-2システム。2人の練習生も出場した。GK福島春樹(専修大4年=静岡学園高)、DFラインは右SBに奥山、CBは練習生と萩間が組み、左SBも練習生が務めた。ダブルボランチには松下と木本が入り、2列目は右に八久保颯(阪南大4年=秀岳館高)、左に小林。2トップを澤上と呉屋が務めた。

 こう着状態が続く中、呉屋のクロスから八久保がヘディングシュートを打つなど徐々にチャンスを演出。すると右サイドを上がった八久保の折り返しから、最後は呉屋がシュートを決め、2-1と勝ち越した。その後もチャンスを迎えるも決めきれない全日本大学選抜。30分間4本を計2-1で終了。最後の“選考会”を終えた。

(取材・文 片岡涼)

TOP