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リーグ戦6試合目で来日初ゴールの横浜FMアデミウソン「やっと決められた」

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[4.25 J1第1ステージ第7節 横浜FM3-0湘南 日産ス]

 待望の初ゴールを決めた横浜F・マリノスのFWアデミウソンは、指で眼鏡をつくるようにした独特のポーズでゴールを祝った。「もともとは、プライベートで家族や友人とふざけてやっていました。サンパウロで初めてゴールを決めたときにやって、それからずっとゴールパフォーマンスとしてやってきました。これから、もっともっとやる回数を増やしていきたいですし、そのためにもっともっとゴールを決めて、周りの人にもマネしてもらえたらと思います」と、来日初ゴールを喜んだ。

 見事なゴールだった。左サイドでFW齋藤学がドリブルで仕掛け、アデミウソンが引いてつくり出した中央のスペースにMF兵藤慎剛が走り込む。落としたボールをアデミウソンがダイレクトで叩いた。アウトサイドキックで放たれたボールは、GK秋元陽太から逃げるようにゴールへ決まった。

「兵藤選手が良いボールを落としてくれて、自分としては真っ直ぐボールに入っていきました。体の向きを変えて得意な形に持って行きたかったのですが、時間もなかったので、ボールに突っ込んだ形で、そのままシュートを打ちました。少し難しかったですが、正面から入ってアウトサイドにかかるように蹴りました。そういうシュートもGKには難しいボールになるかなと思いましたし、結果的に入ったので、そのまま打って良かったです」

 第2節のF東京戦(0-0)で初めて先発出場してから、5試合連続ノーゴールだった。6試合目にしての初ゴールについては「時間がかかりましたね」と言い「自分としても決めたかった中でチャンスがあっても決められませんでした。今日やっと決められたので、時間がかかるのはここまでにして、これから先はチャンスのたびにチームのためにゴールを決められたらと思います」と、安堵した様子だった。

 ブラジルの世代別代表で10番を着ける逸材も、「まったく違うサッカー」と、ブラジルと日本のサッカーの違いに戸惑いがあることを明かす。それでも、「ブラジル人の多くは、日本のサッカーが劣っているという見方があると思いますが、僕はそう思いません。ここに来てみたら、レベルが上、下ではなくて、まったく違うサッカーをやっている。一言で言うと、日本はダイナミックなサッカー。だからこそ、パススピードが必要だし、ボールを受けて、次の判断を早くしないといけない。その中で細かいことをやらないといけないので、すごく自分にとって勉強になっています」と、異なる環境に来て成長できている手応えを語った。

(取材・文 河合拓)
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