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鮮やかダメ押しゴールの磐田MF松井「点を取ることしか考えていなかった」

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[4.26 J2第9節 千葉 0-2 磐田 フクアリ]

 試合は後半アディショナルタイムを迎えていた。1-0とリードを奪っているジュビロ磐田はこのまま逃げ切れば勝利を収めることとなる。しかし、チャンスと見るやカウンターを発動させると、ダメ押しゴールを狙いに行く。そして、MF松井大輔が見事な仕上げを見せた。

 後半27分からピッチに送り込まれた松井は、千葉に押し込まれる時間帯での投入だったこともあり、「最初はしっかりボールキープして、攻撃の基点になるようにしていた」と味方が攻め上がる時間を創出しようとしていた。しかし、その後に続けた言葉がある。「ただ、カウンターも狙わないといけないと思っていたし、点を取ることしか考えていなかった」。

 そして、後半アディショナルタイムに好機が訪れる。千葉の攻撃をはね返すと、FW中村祐輝へとボールが渡る。左サイドを素早く駆け上がった松井はボールを呼び込むが、「祐輝のボールは決して良くなかった」と苦笑。しかし、胸トラップでボールを落ち着けると左足を一閃。飛び出したボールは一直線にゴールネットに突き刺さり、貴重なダメ押しゴールが生まれた。

「後半はずっと攻められる形が多かったし、すごく難しい試合になった。でも最後に決めたいと思っていたし、しっかりチームに貢献できて良かった。監督、選手全員の気持ちがこもったシュートだったと思う」

 この日の上位対決を制して、首位をキープした。だからこそ、これを続けて行かなければいけないと口調を強めた。「これからも勝ち点3を取り続けるのが大事。サブ組や試合に出ていない選手にもチャンスは出てくると思うし、勝ち点3を取れるようにチームが一丸となってやっていきたい」と視線を上に向けた。

(取材・文 折戸岳彦)
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