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チーム内得点王の大宮DF河本「今シーズンのノルマは達成です」

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[4.26 J2第9節 大宮2-1水戸 NACK]

 1点を先行された大宮アルディージャを救ったのは、DF河本裕之だった。26日の水戸戦、大宮は前半30分にカウンターから先制ゴールを許すと、その後は引いた水戸を攻めあぐねる。人垣を築いてゴールを守る水戸に対し、チャンスをつくりきれない時間が続いたが、後半31分にCKを得ると、河本がマークを外してヘディングシュートを放った。これが決まって、大宮は試合を振り出しに戻した。

「すごく走り込みやすい、タイミングをはかりやすいボールが来たので、落ち着いて打つことができました。ボールも良かったし、(味方が相手DFを)引っ張って行ってくれているので、周りに助けられて点を取れていると思います」と、CBを務める河本は今シーズン3点目となった得点を振り返り、チームメイトに感謝した。

 同点に追い付いた大宮は、後半37分にも途中出場のMF渡邉大剛がゴールを決め、2-1に試合をひっくり返し、今シーズン初の連勝を飾った。第3節の京都戦(2-1)でも試合終了間際にセットプレー崩れから決勝ゴールを決めている河本は、再びゴールでチームを救った。

 今シーズン、大宮は12点を挙げているが、そのうちの7得点を最後の15分で挙げている。「毎試合、相手が飛ばして入ってきている感じがある」と分析する河本は、90分間で勝ち切る流れができつつあると感じている。「(リードされても)特に焦ることなく、後半の入りからやれています。僕だけかもしれませんが、みんなそういうふうに感じていると思います」。

 同時にセットプレーの重要性を噛み締める。「J2は特にセットプレーは大事になるリーグかなと思います。守備を固めてくるチームが多いので。そういうところで取れているのは良かったです」と言う。この試合のゴールでFWムルジャと並び、チーム内得点王となった河本だが、「あと何点取るとか、そういう宣言はしません」と言ってから「とりあえず背番号には並んだので、今シーズンのノルマは達成です」と、笑顔をこぼした。

(取材・文 河合拓)
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