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ジョン・テリーが「退屈」という意見に反論「守備も芸術」

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 プレミアリーグで首位を走るチェルシーは26日に、プレミアリーグ第34節にアーセナルとのビッグ・ロンドン・ダービーを行い、0-0で引き分けた。このため、両チームの勝ち点差は試合前と同じ10で変わらず。5年ぶりとなるリーグ優勝に大きく近づく結果となった。

 試合終盤、低い位置でボールを回すチェルシーに対し、アーセナルのファンは「退屈な、退屈なチェルシー!」というチャントを浴びせた。これに対して、ジョゼ・モウリーニョ監督は「私からすれば、10年間タイトルがないことの方が、かなり退屈だ」と反撃。2003-04シーズン以来、リーグタイトルを獲得していない相手を皮肉った。

 チェルシーのキャプテンであるDFジョン・テリーも、ボスに同調する。英「ガーディアン」によると、テリーは「僕たちのサッカーは、明らかに体躯ではない」と反論し、さらに「仮にエキサイティングな試合ができないことがあったとしても、タイトルを獲れば、誰もパフォーマンスについては覚えていない」と持論を展開した。

 そして、細かくパスをつなぐサッカーを『ティピー・タピー・フットボール』と表現し、言葉を続ける。「ポゼッションの高いサッカーは素晴らしいよ。前節のマンチェスター・ユナイテッド戦もそうだったけれど、ポゼッションの高いティピー・タピー・フットボールは、素晴らしい。でも、試合に勝たなければ、リーグタイトルはつかめないんだ」。

 FWジエゴ・コスタ、FWロイク・レミを欠き、チームは現実的な戦い方に移行した。「芸術性は減った」とモウリーニョ監督も認める。それでも、ここまでマンチェスター・シティに次ぐ、リーグ2位の65得点を挙げてきており、テリーは「シーズンの前半戦を思い出してほしい。クリスマス前までのことを。(セスク・)ファブレガスが加入して、彼のアシストから決まったゴール、バーンリー戦の(アンドレ・シュールレの)ゴールから続いたその他のゴールも。違う次元のサッカーを展開していたはずだ」と話している。

 守備的な戦い方についても、テリーは「守備も芸術だ」と言及し、対戦前に「守ることは簡単だ」とコメントした敵将について「僕はアーセン・ベンゲル監督をリスペクトしているよ。素晴らしい監督だ。でも、僕が言えることは、『とにかく(結果を得られて)嬉しい』ということだけだ」と、コメントしている。

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