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[関東]流通経済大・柏内定DF湯澤が復帰戦でフル出場、「まずは足元をみながら」

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[5.3 関東大学1部リーグ・第6節 流通経済大2-1中央大 青木町]

 待望の復帰だ。来季の柏レイソル入団が内定している流通経済大DF湯澤聖人(4年=流通経済大柏高)が3日に行われた第6節・中央大戦で今季初出場。左足かかとの負傷で離脱していたDFだったが、約2か月ぶりという実戦の場で90分間プレーした。

 試合後、湯澤は「今日の試合を迎える中で、自分としては(故障を)ぶりかえすのではないかと、少し怖かった」と明かした。復帰後は、高校生相手に60分間しかプレーしていなかったこともあり、大学生を相手に90分間も戦うことに不安があったという。

 この日の湯澤は立ち上がりこそ試合に入れず、パスミスが続くなど、らしくないシーンもあったが、時間が経つにつれて余裕もみせた。前半25分過ぎにはようやく攻撃参加で見せ場も演出。試合を通じて派手なパフォーマンスはなかったものの、守っては冷静なプレーで相手の攻撃をシャットアウト。球際の強さなどでは違いをみせた。

 フル出場したSBは「前半は正直ゲームに入れなくて。最初は活躍するイメージがあったんですけど、後半は目立たないように。やられないようにやろうかなと、『きょうはいいや』とやりました」と苦笑しながら振り返った。

 中野雄二監督は「セーブしてやれよと言ったので、無理せずにやっていたと思う」と思いやり、「ゲーム勘は1試合1試合やるごとに戻ってくると思う。彼が復帰したことで、チームとしての精神力が全体的に出てきた」とその影響力を語った。

 実戦復帰した湯澤は、来季加入が内定している柏へ2種登録される可能性も高い。しかし、本人は「柏でプレーすることは視野に入れつつも」と前置きした上で「復帰する前は自分の中でもプレーの理想は高まっていたが、いざやってみると、自分自身のプレーがそんなに戻っていないのもあるし、絶対的なプレーが出せているわけじゃない。まずは足元を見ながらぶりかえさないようにやっていきたいと思う」と慎重な様子をみせた。

(取材・文 片岡涼)

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