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開始3分の決勝点、5連勝を飾った広島が2位浮上!!ゴールが遠い川崎Fは3連敗…

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[5.6 J1第1ステージ第10節 川崎F0-1広島 等々力]

 5位川崎フロンターレが、4位サンフレッチェ広島をホームの等々力競技場に迎えた上位対決。4連勝中と好調の広島が、川崎Fの猛攻を振り切り連勝を「5」に伸ばし、暫定ながら順位を2位に上げている。

 川崎Fはプロ初出場のGK新井章太がゴールマウスに。前節、F東京との多摩川クラシコ(●1-2)で退場処分となったDF車屋紳太郎は出場停止。MF森谷賢太郎が3試合ぶりに先発に戻ったが、FW小林悠が試合前のウォームアップ中に違和感を覚えて出場を回避した。

 対する広島は完封勝利を飾った前節・仙台戦(○2-0)からスタメンを3選手入れ替え。同試合で得点を奪ったMF野津田岳人とFW浅野拓磨のU-22日本代表コンビは、ベンチスタートとなった。
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 開始早々にスコアは動く。MF柴崎晃誠が川崎F最終ラインの裏に浮き球を入れると、DF井川祐輔とDF谷口彰悟がボール処理を躊躇する間にMFドウグラスが先にボールをさわり、最後は頭で押し込む。広島が立ち上がり3分で先手をとった。

 いきなり1点を追う展開を強いられた川崎Fは、ボールを支配して広島陣内に攻め入る。13分にはFW船山貴之からPA内のFW大久保嘉人へとパスを送ったが、DF千葉和彦がカット。5分後にはパス交換でMF大島僚太が中央突破からチャンスをつくる。しかし、PA内のFWレナトへのパスは正確さを欠き、シュートを打つことができない。

 先制した後は、MF柏好文がドリブルからシュートまで持ち込んだ以外は、川崎Fゴールから遠い広島。川崎Fがぶ厚い攻撃を仕掛ける中でも、1トップのFW佐藤寿人を残して10人で守り、1-0をキープしたまま最初の45分を終えた。

 後半に入っても川崎Fがボールを持つ時間が長くなるが、中央を固める広島からチャンスをつくることができない。広島は10分のMF青山敏弘のミドルシュートをきっかけに流れを引き寄せたが、セットプレーのチャンスでも追加点を奪うことができなかった。

 同点に追いつきたい川崎Fは18分、憲剛のクロスから大久保がフリーでヘディングを放ったがGK林卓人の正面を突く。26分には中央でボールを持った大久保が右サイドのスペースへスルーパス。森谷の折り返しをトラップしたMFエウシーニョがシュートに持ち込むが、DFに阻まれゴールネットを揺らすことはできない。

 途中出場の浅野がカウンターから得点の機会をうかがう広島。3枚の交代枠を使って逃げ切りに成功すると、2試合連続、今季5度目の無失点で勝ち点を22に伸ばし、暫定ながら2位に浮上。

 最後まで攻めながらも自慢の攻撃陣が沈黙した川崎Fは、7試合ぶりの無得点で完封負け。これでリーグ3連敗となった。

(取材・文 奥山典幸)

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