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松本、大声援に押されダービー勝利 甲府は今季7試合目の完封負け

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[5.6 J1第1ステージ第10節 松本2-0甲府 松本]

 松本山雅FCがホームでヴァンフォーレ甲府を2-0で下して、連敗を2で止めた。前節、鹿島を下した甲府だが、今季早くも7試合目の完封負けを喫した。

 J1で初の甲信ダービーは、意地と意地がぶつかり合い、なかなか均衡が破れないまま、試合終盤へと進んだ。

 そんな中で試合を動かしたのは、ホームの大声援に向かって攻める松本だった。後半34分、FWオビナが右サイドからゴール前にクロスボールを入れると、MF岩沼俊介が競り合ったボールがこぼれる。MF喜山康平が拾うと、左足で冷静に蹴り込み、先制に成功した。

 さらに松本は後半アディショナルタイム3分、ボールとは関係ないところでPA内に侵入したMF石原崇兆をMF新井涼平が倒してしまい、松本にPKが与えられる。これをオビナがきっちり蹴り込み、決着をつけた。

 ゴールデンウイーク最終日ということもあり、この日も1万6000人を超える観衆がアルウィンに詰めかけた。1万8398人が詰めかけた2日の新潟戦は惜しくも勝利することが出来なかったため、決勝点を奪った喜山も「前回もたくさん来てくれた中で勝てなかったので、今日は絶対勝とうとみんなで言っていた。勝てて良かったです」と、ホッと胸をなでおろしていた。

 勝てば最下位脱出のチャンスもあった甲府だが、今季8敗目。中でも得点力不足は深刻で、完封負けは今季早くも7度目となった。樋口靖洋監督は「この前の勝ちをより価値あるものにするための大事な試合だった」と話すと、「それだけに結果が出せなくて残念ですね」とため息まじりに声を落とした。

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