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2試合連続完封の横浜FM飯倉「一人で守っているわけではない」

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[5.10 J1第1ステージ第11節 横浜FM 1-0 新潟 日産]

「メッチャ緊張しましたよ」。今季リーグ戦初出場となった前節名古屋戦後に横浜F・マリノスGK飯倉大樹は、そう振り返った。しかし、名古屋戦を1-0の完封勝利に導くと、新潟戦でも先発出場を果たして90分間ゴールマウスを守り抜いた。

 前半は新潟に押し込まれる時間帯が続いた。3-4-2-1を採用していた横浜FMだったが、数的不利になることの多いサイドでの攻防で後手に回り、幾度となくゴールを脅かされる場面を作られた。飯倉は「システムの穴を突かれてしまうだけでなく、セカンドボールを拾えていませんでした。今は我慢するときなので耐えよう」とチームメイトを鼓舞して、ゴールを守り続けた。

 すると後半に入り、4-2-3-1にシステム変更したチームはリズムをつかみ始め、後半16分にはMF三門雄大が先制点を挙げてリードを奪った。最終ラインが3枚から4枚になったことで、「相手が狙ってきていたサイドの裏のスペースを消せたのは大きい」と飯倉が語ったように、守備陣も安定感を取り戻して1-0の完封勝利を収めた。

 2試合連続の完封勝利へと導いた守護神だったが、「皆のおかげですよ。自分一人で守ったわけではありませんし、皆が守ってくれての無失点なので」とチームメイトが頑張ってくれるからこその完封だと強調している。

 この日は緊張もなかったようで、「別に普通だったし、今日は平気でした」と笑顔を見せた男は、「1試合1試合やっていくしかありません。先を見ても仕方がないので、まずは1試合1試合でいい守備をして、どうにか点を取ってもらい勝っていきたい」と次節以降への意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)
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