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[全日本大学選抜]MF重廣卓也(阪南大)「フィジカルを強化しないと上ではやっていけない」

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 4月20日から22日にかけて、東京都内で合宿を行った全日本大学選抜。7月にはユニバーシアード競技大会が控えており、5月11日には正式メンバーが発表される。今回は最後の“選考会”の意味も持った。ゲキサカでは合宿へ参加した全26選手のインタビューを掲載します。

 第26回目は阪南大MF重廣卓也(2年=広島皆実高)。フィールドプレイヤーでは唯一の2年生だ。今年3月のバルセロナ遠征で全日本大学選抜へ初招集されると、日韓戦も経て、最終選考まで生き残った。まだまだ「慣れない」という選抜チームでの活動に、緊張は隠せず。それでも謙虚な言葉を続けながらも、言葉の端々へは芯の強さをのぞかせた。(取材日:4月20日)

―今季の開幕からここまでを振り返って。
「コンディションは悪くて。スペイン遠征へ行っても、右太もも裏の怪我があって、僕自身はできると言ったんですけど、三浦トレーナーや森尾ドクターが『やらせない』と言って、スペインでは半分以上サッカーをできなかった。自分はやりたかったんですけど……できなくて。サッカーが出来ていない状態で、自分自身が慣れない環境にばっと置かれて、上手くコンディションも作れないままでした。さらに日韓戦が終わっても、体調を崩して胃腸炎になって。それからすぐにリーグ戦があって、それもしんどくて。だからコンディションは悪くて……(苦笑)」

―悪いながらも関西学生リーグの開幕を迎えた。
「その試合(開幕戦)では結果は出せなくて、途中で交代して。だいぶ監督に心配されたんですけど。徐々に(回復してます)ですね」

―コンディション不良のまま選抜を迎えて不安があるのでは?
「そうですね。みんなより出遅れている部分は、多少はあると自分でもわかっていて。だから、その辺は心配していたんですけど、頑張るしかないかなと」

―フィールドプレイヤーでは唯一の2年生ということで緊張も?
「(緊張を)感じますね。感じすぎて、ちょっと……。まだ慣れてない?そうですね(苦笑) ある一定の人だったら、だいぶ仲良く接したりさせてもらっているんですけど、まだ絡みにくい人はいますし、何ていっても慣れない……つらいっす(笑)」

―まだ2年生なので、ユニバの本メンバーへ入れば、2大会連続の出場も視野に入ってくるが?
「今回(最終メンバーに)残ったら、そういうのはもっと感じるんだと思うんですけど。今はまだそんな先のことは考えずに、今は今を。目の前のことを一生懸命やることかなと思っています」

―全日本大学選抜で評価されている部分はどこだと感じているか?
「僕はボランチなんですけど、運動量の部分で2列目から飛び出す動きだったり、攻撃から守備へ代わる切り替えの速さの運動量だったり、とにかく運動量の部分で求められているのかなと思います」

―今後の課題は?
「今はフィジカル強化だと自分自身でも思っていて。全日本の練習とかをやって、スピードは正直全然違くて……」

―阪南大もスピードのある選手がいそうだが?
「いや、スピードが速い選手はわりといるんですけど。速いだけの選手が多くて。ここは速くて、強い。だから自分はフィジカル面を上げないと上ではやっていけないんだなって感じました」

―最終選考へ向けて。
「とりあえず全力で。何も考えずに自分のプレーをやろうと思っています」

(取材・文 片岡涼)

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