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5分間で3ゴール生まれる乱打戦…鹿島はホームで広島とドロー

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[5.16 J1第1ステージ第12節 鹿島2-2広島 カシマ]

 鹿島アントラーズはホームでサンフレッチェ広島と2-2で引き分け、今季初の連勝を逃した。試合は後半6分に広島FW佐藤寿人が先制点。鹿島も後半20分、MF小笠原満男のPKで追いつくと、同23分にFWジネイのJデビュー戦ゴールで逆転したが、広島は直後の後半24分にMF柴崎晃誠のゴールで同点に追いついた。

 鹿島は前節のF東京戦(1-0)と同じ先発メンバー。FW赤崎秀平が公式戦3試合連続で1トップを務め、今月1日に入団が発表されたジネイもベンチ入りした。広島は前節のG大阪戦(0-1)から先発2人を変更。MFミキッチ、MFドウグラスが2試合ぶりに先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 ボールポゼッションを高め、序盤の主導権を握る鹿島だが、なかなか決定機をつくれない。前半21分にはDF昌子源のロングフィードに反応したMF遠藤康が後方からのボールを左足ダイレクトボレーで狙ったが、ミートせず。同39分、MFカイオの強烈な右足ミドルもGKに弾かれた。

 鹿島は前半42分、MF柴崎岳の右CKに昌子が頭で合わせるが、ゴールライン上のMF青山敏弘がヘディングでクリア。こぼれ球を狙った赤崎のシュートもGK林卓人の正面を突いた。

 スコアレスで折り返した後半開始早々に鹿島をアクシデントが襲う。DF山本脩斗がライン際でミキッチと並走した際、右太腿裏を負傷。プレーを止めて自らピッチの外に出ると、そのまま後半4分にDF伊東幸敏と交代した。

 伊東は右SBに入り、DF西大伍が左SBに回った鹿島だったが、後半6分、バックパスを受けたGK曽ヶ端準のコントロールが大きくなったところを佐藤に奪われる。佐藤はそのまま右足で無人のゴールに流し込み、広島が先制に成功。コーナーフラッグに向かってダッシュし、チームメイトとゴールを喜んだ佐藤だったが、ゴールを決めたときに左足首を痛めたか、足を引きずりながらそのままピッチを離れた。

 後半8分、佐藤に代わってFW浅野拓磨がピッチに入った広島。一方、1点を追う展開となった鹿島も後半13分、赤崎に代えてJリーグデビューとなるジネイを投入した。すると後半17分、カウンターから遠藤のスルーパスを受けたMF土居聖真が切り返したところでDF千葉和彦の足がかかり、PKを獲得。これを小笠原が落ち着いてゴール右に流し込み、1-1の同点に追いついた。

 勢いづく鹿島は後半23分、高い位置からのプレッシングでボールを奪うと、柴崎のスルーパスをPA内右で受けた土居がゴール前に折り返し、ジネイが右足でシュート。期待の新助っ人がJデビュー戦で来日初ゴールを決め、2-1と逆転した。

 ところが広島も直後の後半24分、青山の縦パスを浅野が流し、ゴール前に抜け出した柴崎が左足でゴール右隅に流し込んだ。失点からわずか1分後に追いつき、2-2の同点。試合はそのままタイムアップを迎え、勝ち点1を分け合った。鹿島はホームで4試合連続白星なし(2分2敗)となり、今季初の連勝ならず。広島は敵地で勝ち点1を獲得し、連敗を免れた。
(取材・文 西山紘平)

[J1]第1ステージ第12節2日目 スコア速報

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