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得点直後に交代の寿人「まともに走れる状況ではなかった」

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[5.16 J1第1ステージ第12節 鹿島2-2広島 カシマ]

 得点の代償は大きかった。サンフレッチェ広島は後半6分、FW佐藤寿人がGK曽ヶ端準にプレッシャーをかけてボールを奪うと、そのまま右足で無人のゴールに流し込み、先制点。得点直後はコーナーフラッグに向かって走って行き、ゴールを喜んでいた佐藤だったが、その後は左足を引きずり、プレーに戻ることができなかった。

 そのままピッチをあとにし、FW浅野拓磨と交代。曽ヶ端からボールを奪った瞬間、自分の左足首を曽ヶ端に蹴られたそうで、「まともに走れる状況ではなくて、交代したほうがチームのためになると思った」。試合後は左足首をアイシング。「腫れている」とのことだが、病院に行く予定はないという。

 得点シーンについて「前線からのプレッシングはチーム全体で意識している。守備の意識の高さがゴールを生んだ」と振り返りながらも、DFからバックパスを受けた曽ヶ端のコントロールが大きくなったことについては「(曽ヶ端と)目も合ったし、なんであんな前にボールを置いたのかな」と不可思議だったようだ。

「ゴールはゴールでいいけど、あんまりうれしくない。見た目、ブサイクなゴール。もっときれいなゴールを決めていきたい」。4試合ぶり今季3得点目がJ1通算148ゴール目。中山雅史氏が持つJ1最多得点記録の157ゴールまで、あと9点となった。「今年はなかなかコンスタントに点を取れてない。FWとしてしっかり仕事をして、ゴンさんの背中に早く追いつけるようにしたい」。昨季まで前人未到の11年連続2ケタ得点を記録している寿人はあらためて決意を強めていた。

(取材・文 西山紘平)

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