beacon

退場者2人出したミラン、天敵に3発浴び競り負ける…来季EL出場権消滅

このエントリーをはてなブックマークに追加

[5.17 セリエA第36節 サッスオーロ3-2ミラン]

 セリエAは17日、第36節を行った。日本代表MF本田圭佑の所属するミランは敵地でサッスオーロと対戦し、2-3で敗れた。4試合連続で先発出場した本田は、後半33分までプレーした。

 前節のローマ戦で連敗を3で止めたミラン。本田も2アシストで6戦ぶりの勝利に大きく貢献した。厳しい論評続きだったイタリアメディアも本田に最高点を付けるなど、絶賛の嵐となった。

 ただ今季のミランは勢いを継続させることができない。この試合でも前半13分、FWドメニコ・ベラルディにミドルを許すと、GKディエゴ・ロペスがファンブル。ライン上で抑えたが、ゴールの横にいる追加副審はゴールの判定を下した。さらに同31分にはベラルディにこの日2点目を許し、苦しい展開を強いられることになった。

 しかし、ミランは前半33分、本田とDFイニャツィオ・アバーテが絡んだボールをMFジャコモ・ボナベントゥーラが受けると、右サイドからドリブルを開始、エリア内をスルスルと抜けると、右足トーキックでゴールネットに突き刺し、1点を返す。同35分にはペナルティーアーク内から本田が左足ミドル。GKアンドレア・コンシーリの好セーブに遭い、同点弾とはならなかったが、惜しいチャンスを作った。

 そして後半6分、ミランは後半から入ったMFスソの右クロスをDFアレックスが頭で合わせて同点。ついに試合を振り出しに戻すと、直後からミランは選手の配置を変更。スソと本田のポジションを入れ替え、本田がトップ下に入った。

 しかし、そんなミランの勢いも、ワンプレーで削がれてしまう。後半12分、ボナベントゥーラがこの日2枚目のイエローカードを貰ってしまい、10人での戦いを強いられる。同27分にはカウンターから持ち上がった本田がエリア内で倒されたかに思えたが、シミュレーションでイエローカードを受けてしまった。

 すると後半32分、サッスオーロは左サイドからFWアントニオ・フローロ・フローレスがクロスを上げると、FWシモーネ・ザザが頭で落とす。飛び込んだベラルディが勝ち越し点を奪い、トリプレッタを達成。ベラルディは昨年、本田のミランデビュー戦となった一戦でも4得点を決めており、キラーぶりを如何なく発揮した。

 ミランは失点直後の後半33分に本田を下げて故障から復帰したFWステファン・エル・シャーラウィを投入。しかし、試合はこのまま2-3で終了。終了間際の後半アディショナルタイム4分にはスソまでレッドカードを受けてしまった。ミランは2試合ぶりの今季12敗目。来季のEL出場権獲得の権利は完全に消滅した。


●欧州組完全ガイド
●セリエA2014-15特集

TOP