beacon

[総体]ユース取材ライター陣が推薦する「総体予選注目の11傑」vol.3

このエントリーをはてなブックマークに追加

特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『全国高校総体予選注目の11傑』」

 ゲキサカでは熱戦がスタートしている平成27年度全国高校総体「2015 君が創る 近畿総体」サッカー競技(兵庫)予選の注目選手を大特集。「総体予選注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター各氏に総体予選注目の11選手を紹介してもらいます。第3回は、“ユース教授”こと、安藤隆人氏による11名です。

 安藤隆人氏:「すでに全国各地で始まっている熱き戦いインターハイ予戦。真夏の兵庫を目指し、激しいトーナメント戦を繰り広げている選手たち。今回の11傑は学年問わず、素直に現時点で良いと思っている選手をフォーメーションに合わせて選出していきたいと思う。まずはフォーメーション。いろいろな組み合わせを考えた結果、攻撃力のあるチームを目指すために、4-1-4-1を採用した。ではポジションごとに紹介していきたい」

GK脇野敦至(東福岡高3年)
「全体に目を配り、ポジショニングをとりながら、広範囲をカバー出来る近代型GK。キャッチング、シュートストップもうまく、安定感は抜群だ」

DF星キョーワァン(矢板中央高3年)
「CBの選考は本当に迷った。大桃海斗(帝京長岡高)、川上優樹(矢板中央高)も入れたかったが、空中戦の強さとキャプテンシーを買って、彼を選出した」

DF野田裕喜(大津高3年)
「技術、高さ、強さ、経験すべて現時点でナンバーワンだ。冷静な読みも魅力で、ロアッソ熊本での経験でさらに凄みが増した。いつか星とのコンビは見てみたい」

DF北城俊幸(青森山田高3年)
「キャプテンシーと言ったらこの男。『これまでにいなかったキャプテン。素晴らしい』と黒田剛監督も絶賛。守備力も高く、実力もピカイチだ」

DF永藤歩(市立船橋高3年)
「今回で一番のサプライズというべきか。市船では1トップに君臨するが、そのスピードと身体の強さは、SBでも開花するのではないか。イサカ・ゼイン(桐光学園高)と悩んだが、彼にした」

MF伊藤涼太郎(作陽高3年)
「今回で一番悩んだのが中盤だ。だが、『攻撃的にいく』と考えたときに、彼のスキルと高い連動性は、潤滑油として不可欠。本来トップ下だが、サイドでもいけるはず」

MF岩崎悠人(京都橘高2年)
「唯一2年生からの選出。そのドリブルセンスに疑いの余地はない。一人で打開出来るし、決定力もある。サイドに配備することで、能力は生きる」

MF神谷優太(青森山田高3年)
「高さ、パス、ドリブル、シュート。どれもハイレベルで、かつ脚力が鍛えられ、フォアチェックの質も高い。彼は攻撃の起点として機能してくれるはず」

MF森島司(四日市中央工高3年)
「他の人が見えていないところまではっきりと見えており、そこに柔らかい正確なパスを供給する。『ゴール前でより怖い選手になる』と進化を遂げている逸材」

MF光崎伸(東海学園高3年)
「伊藤、神谷、森島、岩崎と攻撃的な選手が揃う1.5列目を一人で支えるのが彼。高さと危機察知力が高く、献身的な守備と正確な左足のパスで攻守の要に」

FW小川航基(桐光学園高3年)
「一美和成(大津)と悩んだが、今回は彼にした。足下の技術が高く、個で打開して決めきれるエースは、年代別代表で経験を積んで飛躍しようとしている」

●安藤隆人氏選出11傑の布陣図

        小川航基
伊藤涼太郎 神谷優太 森島司  岩崎悠人

         光崎伸
北城俊幸 星キョーワァン 野田裕喜 永藤歩
        脇野敦至

[写真]安藤氏が「凄みが増した」と評価する大津DF野田

執筆者紹介:安藤隆人
1978年2月9日生まれ。元銀行員の経歴を持ち、ユース年代は自身の大学時代から取材を続けている、この年代のエキスパート。日本列島、世界各国を放浪するサッカージャーナリスト。育成年代を精力的に取材する“ユース教授”。主な著書は『走り続ける才能たち 彼らと僕のサッカー人生』(実業之日本社)、『高校サッカー聖地物語』(講談社)、『 星稜高校サッカー部優勝への軌跡―北陸のサッカーを全国へと導いた河崎護の30年』(サッカーマガジン)など
▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2015

TOP