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公式戦3試合ぶりゴールのF東京 FW武藤「チームを優勝させたい」

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[5.20 ナビスコ杯第5節 F東京2-1甲府 味の素]

 リーグ戦で2連敗を喫した責任を、少なからず感じていた。20日のナビスコ杯、ヴァンフォーレ甲府戦にスタメン出場したFC東京のFW武藤嘉紀は、「公式戦で2試合ゴールを取れていなかったので、今日は絶対にゴールを取ろうと思っていた」と、ゴールへの強い意欲を口にした。

 その言葉通り、前半41分にはDF森重真人のクロスを左足で合わせて先制点を記録。さらに1-1で迎えた後半アディショナルタイムにもセットプレーの流れから、FW林容平の折り返しを泥臭くゴールに押し込んだ。

「1点目は森重選手が素晴らしいクロスを出してくれました。みんながニアに動いていたので、ファーに動き出したところに、非常に良いボールがきました」と、1タッチで挙げた先制点を振り返る。

 決勝点となったアディショナルタイムのゴールは、オフサイドが見逃された形だった。武藤は「良い所にこぼれて来て…オフサイドか、オフサイドじゃないかというと分かりませんが」と苦笑し、「チームメイトを信じて、自分自身を信じた結果、こういったラッキーなゴールが生まれたので、ポジティブに捉えたいと思います」と話した。

 公式戦3試合ぶりにゴールを挙げたことに加え、チームが勝ち切れたことを武藤は喜ぶ。「あの失点はいらなかった」と、後半40分に甲府に許した同点ゴールに触れつつ、「ここ2連敗していて、今日引き分けに終わるか、勝ちで終わるかでは、だいぶ変わってくると思っていました。あきらめずにみんなでもう一点取りに行こうという意識は、何かしらリーグ戦でも(流れを)ガラッと変えてくれるんじゃないかなと思います」と力を込める。

 3日後には、名古屋とのリーグ戦を控えている。「浦和との勝ち点差が4あって、浦和の方が1試合消化は少ないので、かなり難しくはなってきます。ここからは1ポイントも落とさない気持ちで、5試合全勝できるように頑張っていきたい。チームを優勝させたいし、そのために自分自身も点を取らないといけないと思っているので、点を取り続けたいと思います」と、ゴールラッシュを宣言した。

(取材・文 河合拓)

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