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両サイドバックで生んだ決勝点…G大阪DF米倉「追加点が大事」

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[5.20 ACL決勝トーナメント1回戦第1戦 FCソウル 1-3 G大阪 ソウル]

 ガンバ大阪の決勝点は後半29分、2ゴールを挙げたFW宇佐美貴史ではなく、今季公式戦初ゴールとなったDF米倉恒貴から生まれた。

 途中出場のMF倉田秋が左サイドでタメをつくって左サイドバックのDF藤春廣輝の上がりを待つと、FCソウル3選手の間を抜くスルーパスを送る。一度中を見た藤春はファーサイドへのクロスを選択。「ヨネとは目が合って、いい感じに裏に蹴れた。完璧やった」と藤春が自賛したボールは、右サイドを駆け上がっていた右サイドバックの米倉の右足が捉える。宇佐美の先制点に続くボレーシュートがG大阪のスコアに「2」を刻んだ。

「フロンターレ戦もそうだったんですけど、追加点が大事だというのがチームであった」とAFCチャンピオンズリーグでの初ゴールを決めた米倉は、2点目の重要性を説く。米倉が指摘する16日のJ1第1ステージ第12節・川崎F戦(1-1)も、宇佐美のゴールで先制。しかしその後、追いつかれてドローに終わっている。「逆サイドバックがボールを持ったときは普段は上がらないんですけど、『いける!』と思ったらいっていいと監督に言われていた」。米倉の大胆な判断がチームを救った。

 5月17日に誕生日を迎えた米倉にとって、27歳になってはじめての試合でゴールとなった。まさに攻守にわたっての活躍となったが、負傷を抱える足は「騙し騙しやっている状態」。誕生日前日の16日川崎F戦で復帰したばかり。「試合に出ればコンディションは上がるので。今日はこの間(川崎F戦)よりしんどくはなかったですし、試合を重ねてどんどんよくなっていければと思います」。アジア、国内を並行して戦うG大阪にとって、米倉の復調は明るい材料となるはずだ。

(取材・文 奥山典幸)

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