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杉本2G&大久保1G!!川崎Fが鳥栖との打ち合い制す

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[5.23 J1第1ステージ第13節 川崎F3-2鳥栖 等々力]

 7位川崎フロンターレと6位サガン鳥栖による一戦は、日本代表候補のFW杉本健勇が2ゴール。FW大久保嘉人、FW豊田陽平も得点した乱打戦を制した川崎Fが、等々力競技場で1か月ぶりとなる勝利を挙げている。

 ホームの川崎Fは、メンバーを入れ替えて臨んだ20日のナビスコ杯・山形戦(△1-1)から大久保、MF中村憲剛らが先発入り。今月発表された日本代表候補メンバーに名を連ねた杉本は、山形戦に続いてのスターティングメンバーとなった。

 前節・名古屋戦に勝利し(○1-0)、6試合ぶりに勝利を飾った鳥栖は、川崎F同様にメンバーを落とした20日のナビスコ杯・広島戦(○1-0)から豊田らがスタメンに復帰。前々節に初得点を決め、前節にはアシストを記録した注目のルーキー、MF鎌田大地はベンチスタートとなった。
[スタメン&布陣はコチラ]

 この試合最初のシュートは開始3分、MF高橋義希のセンターライン手前からのロングボールを豊田が頭で合わせた。川崎Fのファーストシュートは、セットプレーの流れからDF角田誠。ゴール至近距離でこぼれ球を振り抜いたが、強烈なシュートはゴールポストに弾かれてしまう。

 スコアが動いたのは前半19分だった。左サイド深い位置でボールを受けたMF車屋紳太郎が、ゴールライン際でDFを抜き去ると、中央に鋭いボールを送る。GK赤星拓が反応するもペナルティーエリア内で浮いたボールを、FW杉本健勇の左足がダイレクトで捉える。杉本の2試合連続となるゴールで、ホームの川崎Fが先制した。

 シュートの数では上回る鳥栖。決定機がないまま先制を許したが迎えた36分、中央でボールを持ったMF金民友がスルーパス。左サイドに開いていた豊田が走り込みながら受けると、ワントラップから左足を一閃。シュートはGK新井章太のニアサイドを破り、試合は振り出しに戻った。

 同点とされた川崎Fは何度も敵陣深い位置までボールを運ぶものの、パスの精度を欠きシュートまでは持ち込めず。アディショナルタイムにはゴール正面の位置でFKを得たが、FWレナトのシュートはGK赤星の正面を突き、1-1のまま前半は終了した。

 後半に入り、最初のチャンスは鳥栖に訪れる。8分、DF吉田豊のクロスにニアサイドでMF藤田直之頭で合わせたが、GK新井章太が好守でこれをしのぐ。

 3-4-3に布陣を変更した川崎Fは、最前線に入っていたエースが決定的な仕事をする。後半17分、DF谷口彰悟のクロスを大久保がヘッド。GK赤星の左手と、ゴールポストに当たったシュートを再び大久保が押し込む。今季9点目が勝ち越しのゴールとなった。

 鳥栖ははじめてリードを許すと、MF崔誠根、鎌田、DFキム・ミンヒョクを立て続けに投入し攻勢をかける。すると36分、谷口彰がコントロールミスしたボールを高い位置で鳥栖が奪うと、中央の鎌田が金民友へスルーパス。金民友の折り返しがDFに当たり、オウンゴールでスコアは2-2となる。

 同点となった直後の38分、この試合5回目の得点シーンが生まれる。川崎Fが右サイドでFKを得ると、レナトのボールに杉本が頭で合わせる。3-2。川崎Fが3度目のリードを奪った。

 終盤に豊田、途中出場のFW船山貴之が決定機を迎えるも得点は動かず。4月25日の甲府戦(○3-0)以来となる3ゴールを奪った川崎Fが勝ち点を21に伸ばした。対する鳥栖はリーグ5試合ぶりの敗戦となった。

(取材・文 奥山典幸)

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