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自身も驚きの3戦連発、浦和MF関根「気持ちで決めた」

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[5.23 ファーストステージ第13節 浦和 2-1 鹿島 埼玉]

 乗りに乗っている男が試合を決めた。1-1で迎えた後半38分、PA内でボールを受けた浦和レッズMF関根貴大は寄せてくる相手DFを切り返しでかわすと、ドリブルで中央に切れ込んで右足を一閃。思い切り良く飛び出したボールは、クロスバーを叩きながらもゴールマウスに吸い込まれ、チームの無敗を継続させる決勝点が生まれた。

 この試合、右アウトサイドで先発した関根だったが、後半32分にMF梅崎司が投入されると、間もなくして持ち場を左アウトサイドへと移した。「ウメさんは左ができるのに、何で僕がわざわざ左なんだろうと思いました。守備の部分で不安があったので、左には正直行きたくなかったんです(笑)」とおどけて話したものの、その左サイドからゴールを陥れる。

 後半38分の決勝点の場面。DF森脇良太からスルーパスを受けた瞬間、関根は「ダイレクトで打とう」と考えていた。しかし、「ちょっとパスが止まったので、そこから中に切れ込もうと選択しました」とゴール前で冷静にプレーを判断。

 そして、迷いなく右足を振り抜く。「気持ちでした。どこを狙うとかはなく、振り抜いた感じです。打った瞬間は上に抜けたと感じたので入らないと思いましたが、今は調子が良いのかどうか分かりませんが、それがゴールにつながりました。打てば何が起こるか分からないと改めて思いましたね」と得点場面を笑顔で振り返った。

 この得点で自身は3戦連発。「驚きしかないですよ」と苦笑しながらも、「ただ、逆サイドからのクロスにもしっかり入れているし、単純にゴール前に顔を出す回数が増えたのかなと思います」と自身のゴール量産を分析した。そして今後に向けて、「(連発を意識すると)入らなくなるので、それは考えずに1試合1試合、目の前の試合でチャンスをモノにしていきたい」と胸を張って答えた。

(取材・文 折戸岳彦)
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