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香川、先制アシストも逆転負け…クロップ監督ラストマッチで有終Vならず

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[5.30 DFBポカール決勝 ドルトムント1-3ボルフスブルク ベルリン]

 DFBポカール(ドイツ国内杯)決勝が30日、ベルリンのオリンピアシュタディオンで開催され、MF香川真司の所属するドルトムントボルフスブルクに1-3で敗れ、準優勝に終わった。香川はトップ下でフル出場。前半5分の先制点をアシストしたが、チームはその後3失点し、今季限りで退任するユルゲン・クロップ監督のラストマッチを優勝という形で飾ることはできなかった。

 タイトル獲得という最高の形でクロップ監督、そして今季限りで引退するMFセバスティアン・ケールを送り出したいドルトムント。前半5分、香川がさっそく魅せた。右サイドのタッチライン際から左足ワンタッチでゴール前にピンポイントのクロス。これをFWピエール・エメリク・オーバメヤンが右足ダイレクトで流し込み、先制点を奪った。

 香川は1ゴール2アシストを記録した23日のブンデスリーガ最終節・ブレーメン戦(3-2)に続く公式戦2試合連続のアシスト。幸先よくリードを奪うと、前半18分にも香川の右クロスからMFマルコ・ロイスが決定的なシュートを放つが、枠を捉え切れなかった。

 するとボルフスブルクは前半22分、DFナウドの強烈な直接FKをGKミチェル・ランゲラクが弾いたこぼれ球をMFルイス・グスタボが左足で押し込み、1-1の同点。同33分にはMFケビン・デ・ブライネの鮮やかな右足ミドルで逆転に成功した。

 勢い付くボルフスブルクはさらに前半38分、MFイバン・ペリシッチの右クロスにFWバス・ドストが頭で合わせ、3-1。一気に突き放した。ドルトムントも前半44分、香川の左クロスにオーバメヤンが合わせるが、ボルフスブルクの体を張ったディフェンスの前に決め切れず。香川が再三、チャンスメイクするも、前半は1-3と2点ビハインドで折り返した。

 後半5分にはロイスの左クロスに香川がスライディングしながら懸命に右足を伸ばして合わせるが、シュートはポストをかすめてゴール右へ。その後の必死の反撃も及ばず、後半35分には香川が自ら右足でミドルシュートを打ったが、GKディエゴ・ベナリオにキャッチされた。

 結局、試合はそのまま1-3で終了。08-09シーズンのブンデスリーガを制し、クラブ史上初となるタイトルを獲得したボルフスブルクにとってポカールは初優勝となった。一方のドルトムントは3シーズンぶり4回目となるポカール優勝ならず。クロップ監督の最終戦で有終の美を飾ることはできなかった。この結果、リーグ7位のドルトムントは来季のELに予選3回戦から出場することになった。

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