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GK川島、準備万端で合流も「こんなに走ったのは何年かぶり」

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 一つの決断を下して代表に合流した。スタンダール・リエージュに所属する日本代表GK川島永嗣は、今季のリーグ戦で11試合に出場したが、指揮官交代後の10月以降はリーグ戦の出場はなく、5月24日に今季限りでの退団を自身のブログで発表した。

 日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督は、「川島は、クラブで少しプレーをしていないので難しいと思いますが、彼はいつも本当にいい状態で来てくれるし、彼を信頼しています」と川島への信頼を口にした。しかし、一方で「ただ、試合をしていないとトップフォームにはならないので、2試合に向けてどれだけの状態になるかは、これから様子を見てみましょう」と、11日イラク戦と16日シンガポール戦に向けて状態を確認していくとした。

 練習ではフィールドプレーヤーとともにフィジカルトレーニングをこなしたことで、「何年ぶりかにこんなに走りました」と苦笑した川島。最初に脱落してしまったインターバル走中には指揮官から直接、「そんなに自分を追い込まなくていいぞ。やれるところまでやれという感じで言われました」と明かしたものの、「でも、行けるところまでは行こうかなと思っていました」と約2時間のトレーニングに充実の表情を見せた。

 クラブでは出場機会こそなかったが、「代表も見据えて、ここに合わせてきました。自分的にはコンディションに問題ないので、あとは、それを見せていくだけです」と力強く語った。そして、移籍の動向に関しては、「代理人に任せているので、動きは動きであると思いますが、代表期間中は代表に集中したい」と話している。

 16日にはロシアW杯アジア2次予選初戦となるシンガポール戦が控えている。昨年のブラジルW杯では1分2敗と不本意な結果に終わっただけに、「W杯が終わってから約1年が経ちましたが、自分たちがやり切れない気持ちを抱き続けながら来た部分もあると思います」と話すと、ロシアW杯に向けて「ブラジルW杯で何も残せなかったということを払しょくするための、新たな目標になっていくと思う」と視線を上に向けて話した。

(取材・文 折戸岳彦)

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